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2008年5月24日 (土)

ウォホール・・・・・

 前回、シルクスクリーンの話を書いた。

宇野亜喜良や横尾忠則のシルク印刷の作品にも刺激を受けたが、一番刺激を受けたのはポップ・アート界の旗手と言われたアンディ・ウォホール。

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彼はシルクスクリーン印刷の魔法を巧みに使って刺激的な作品を量産した。

量産出来る技法としてシルクスクリーン印刷を選択したとも言える。

彼の作品は反復する。

毛沢東にしてもマリリンモンローにしてもプレスリーにしても、色を変え、サイズを変え反復された。

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『1回的なものよりも反復的なものこそが「芸術」である。
量産の商品と「芸術」の差異はなく、したがって「将来のギャラリーはデパートである」。』

ウォホールの言葉。

実際、ウォホールはニューヨークのブルーミングデール百貨店のウインドウで作品を飾っている。

また、その言葉は現在のアート界の様相に何か符号している様にも思われる。


福岡は天神の松屋、現在のミーナ天神の地下駐車場で開催されたウォホールの展示会。

昔、消防署だったウォホールのアトリエをイメージしての事か・・・・・・。

無機質な空間にウォホールの絵はよく似合っていた。

例の無い空間での展示演出に新鮮さを感じた。

その展示のアイディアに拍手した事を覚えている。


名の知れたファッション・デザイナーのオフィスに勤めるI氏の誘い。

マンハッタンは西18丁目に位置する伝説的な日本料理店「カフェ・セイヨウケン」に食事に出かけた。

前回、この店に訪れた時は「自由の女神生誕100年」を記念したポスターのお披露目会が開かれていた。

作者は海外で活躍していたあの「ヒロ・ヤマガタ」・・・・・その記念的な場所に居合わせた。

「ヒロ・ヤマガタ」もまた、シルクスクリーンで世界に名を上げていた。

その日「カフェ・セイヨウケン」ではあの赤いリキュールで有名な「カンパリ社」のパーティーが開かれ、広いフロアは人で溢れていた。

我々が席に着いて15分もした頃、ドアを開けて黒のジーンズに黒のジャケットを身に纏った白髪の男性が入って来た。

ウォホール氏、その人だった。

首からはミノルタのカメラ。

手には彼の編集するインテヴュー誌が握られていた。

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しばらくするとウォホール氏は連れの知人に持っていたインタヴュー誌をプレゼントしてくれた。

憧れのアーティストとの対面に興奮した。

思いのほか小柄で物静かなウォホール氏。

どこにあのエネルギッシュなパワーが秘められているのか?

そんな印象を持ったのを覚えている。

1986年、寒い冬の訪れを感じさせる時期の事。

ウォホール氏は年の明けた1987年2月22日に亡くなった。

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ウォホール氏が亡くなって21年が経つが、作品は今も我々の近いところに在る。

それは量産を可能にしたシルクスクリーの恩恵のようでもある。

※リズ・テイラーの作品は1987年にニューヨークの近代美術館で開催された回顧展のポスターから。

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