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2008年10月

2008年10月31日 (金)

FRIENDSHIP・・・・・・

 大きいものでも長さ15cmほど、小さいものは3センチほどの小さな小瓶に入っている。

ほとんどが手のひらにつくる窪みにすっぽりと収まる。

野間口 熱 氏の創る空缶やブリキを素材にした船は思いのほか小さい。

その素材は自然や偶然の恩恵を受けている。

海岸で潮に洗われ朽ちかけたもの。

あるいは日常で消費され風雨にさらされたもの。

その素材を丁寧に拾い上げ、確かな造形力と技術で形付けられている。

あるものは素材のディティールを巧みに生かしている。

船体のプリントやデッキの縁にその形跡を見つける事ができる。

6cmほどの大きさの船にもラダーやスクリュー・・・・・・細部のこだわりも見もの。

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ユーモアに溢れた大柄な作者が生み出す小さな船は、愛おしいほどにチャーミングで味わいがある。

共通するインスピレーションに感激の展示会。

この船を真中に、多くの親交が生まれる事を願わずにはいられない。

野間口 熱展

期間:2008年10月31日(金)~11月3日(月) 11:00~19:00

場所:アトリエ FLAT
    福岡市中央区赤坂1-15-15 平和ハイツ203
    Phone: 092-714-4988
    http://flat203.exblog.jp

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2008年10月30日 (木)

エンドレス・・・・・・・

 オートマタの特注品の仕事。

個展のオートマタを気に入って頂いての依頼。

常識的なところでの確認はあったが、期間も、決まった予算にも縛られぬ恵まれた仕事。

言い訳のきかない、責任の重い仕事でもある。

「自分が納得するもの」・・・・・これが基本のハードル。

向き合って1ヶ月強。

他の仕事と平行しつつも、かなりの時間を費やした。

今日は昨日より良いものを!

明日は今日よりも良いものを!

当たり前の事だが、そんな気持ちで素材と向き合った。

何度も作り変えたカム。

1㎜違えば動きは変わる。

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新しい試みも取り入れた。

「予想を良い意味で裏切ってくれました!」

依頼主の嬉しい評価。

「この仕事をしていて良かった!」と思う時。

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作品は出来上がったが、この作品が機能するのにはもう少しの時間が必要。

そして仕事は終わったわけでは無い。

“消耗していく作品のケア”という新たな仕事のはじまり。

そして、その仕事はエンドレス。

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2008年10月25日 (土)

昔とった杵柄・・・・・・

 個展への来廊を機会に依頼されたディスプレイ・デザインの仕事。

装飾的な製作や取り付けは信頼出来る知人の力を借りて無事終了。

仕事の流れで、商品の飾りつけもお手伝いさせて頂く。

演出のデザインはするが直接飾りつける機会は少ない。

専門家が仕事を分担する。

今回は企業としての新しい試みもあったので積極的に参加させて頂く。

Ds 

デザイン界に足を踏み入れたのは、商品の飾りつけを専門にするデコレーターと呼ばれる仕事に携わっていた知人の誘い。

この会社で私はデコレーターの技術のいろはを仕込まれた。

カラーコントロールやコーディネート。

色の並べ方や組み合わせで印象が変わる。

構成。

フォーマルなポジションや変化のある配置。

釣に使うテグスを使ってのテグスワーク。

商品だけの構成で見せ場を創っていく。

ピンを使って布地に表情を持たせるピンワーク。

アンビエ、ドゥーブルビエ、フルフル・・・・3種の生地の折り方に、四つ折、八つ折などシンプルな折を加えてピンを使いながらマネキンにドレスを形着けていく。

イージーオーダーが全盛期の頃。

何百体ものマネキンにオリジナルのドレスを着せた。

デコレーターの仕事はスタイリストに近い仕事へと移行してきたが、この頃の経験は今の創作にも大いに役立っている。

当時のデコレーターのショーイングと呼ばれる仕事は、商品と言う素材を使って創り上げるコラージュやアッサンブラージュにも似ていた。

作品のデリケートな構成から効果的な見せ方まで・・・全てこの頃に経験した事が下地になっている。

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関わる複数のスタッフとの仕事。

現場で見る計算出来ない商品群。

1人で立ち向かう創作現場とは、また違った新鮮な驚きを感じた楽しい現場。

見せ場の収めは「昔とった杵柄」がやくにたつ。

 

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2008年10月 4日 (土)

ドラフター・・・・・・

 久し振りの更新です。 

幾つかの仕事が平行して進んでいる。

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久し振りにドラフターを使ってプランの仕事。

「今時、ドラフター?」・・・・・それも年期物である。

付属のスケールなどは目盛りの文字が消えている。

骨董に近い。

私はこの内田洋行のドラフターでディスプレイのプランパースを年間400~700案ほど描いていた。

一日平均1、2案は描いていた計算になる。

ピークはクリスマス。

1日5~6案は描いていた。

その結果と言えば格好よすぎるが、満身創痍のドラフターである。

もう使う事は無いと思っていたのだが・・・・・・・。

T定規やドラフターを使っていた頃は、図面にしてもパースにしても、誰が描いたのか一目で分かった。

それぞれのデザイナーが自分の線やテクニックを持っていた。

プランもさることながら、それを伝える媒体としての絵も、味や美しさが在った。

憧れた先輩やデザイナーも居た。

その線や点景を真似て練習もした。

私の中指にはその頃のペンだこが今でも残っている。

被った埃を払いながらそんな事を思い出していた。

時間は残酷である。

そのスピードは衰え、描くのがもどかしい感じ。

アイディアに時間をかけ、伝える媒体としての絵は短時間で・・・・・・。

理想なのだが、何か絵を描くのに時間が掛かる。

かと言って、いまさらPCを駆使するつもりも無い。

結局は現物にちかいサンプルなどを製作する事になるのだが・・・・・・。

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