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2009年3月21日 (土)

着想・・・・・・・

 前作を製作していた時の着想。

まだ星を頼りに船を操っていた頃の話。

まだ見ぬ異国の地に思いを馳せて帆をはる冒険者たち。

航海は生死をかけての試みだったに違いない。

「海底2万哩」、「白鯨」、「パーフェクト・ストーム」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」・・・・・・海を背景にした物語が頭を巡る。

「海と冒険」・・・・ありふれたキーワードかもしれないが、素直な気持ちでそのストーリーを取り込んでみる。

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荒れ狂う海に木の葉の様に舞う船。

つぎつぎと試練が襲う。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」の大イカは印象的だった。

西洋ではイカや蛸は「悪魔の化身」として恐れられていたと聞く。

ここでは大蛸を試練の象徴として登場させる。

素材は前作で試した廃材を使用した背景と市販の材料で作りこんだモチーフの組み合わせ。

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岩場と土台は少し幅のある廃材と流木を加工。

フラットな小口が求められるのでテーブル・ソウで慎重に加工。

仕上げは白の塗料で塗り上げた後、スポンジで拭き取る。

波はアガチスを加工。

群青、空、白の塗料を海綿で叩いてマチエールを創る。

船は自身の作品「マザークロック」で製作した木造船を参考にする。

甲板と船底を組み立ててから5mm幅の白木を熱湯で曲げながら加工。

仕上がった船は全長7cm・・・・ドールハウスを作る作家の気分。

Photo_4

揃った本体のパーツ。


蛸の加工。

波同様に加工がしやすいアガチスを素材に選ぶ。

吸盤は丸棒のサイズ違いを加工と思っていたがサイズに限界がある。

やはりここが一番の難所。

部屋の隅に置いた箱から木の枝がはみ出ていた。

先細になっているこの枝を加工したら?

治具と目の細かい鋸を使って慎重に加工。

乾燥具合や大きさによっては樹皮が剥がれたりと多少の問題はあったが大方イメージのモノが出来上がった。

アガチスを貼り合わせて加工した足に着けてみる。

Photo_5

吸盤は大きいもので10mmほど、一番小さな吸盤は2mmも無い。

枝の選択は正解。

素材を限定しているので機素の収まりも都度考えていく。

その結果のデザインであり収まりでもある。

Photo_6

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蛸は船に襲うというよりか、踊っているようでもある。

それはそれで良しとする事にした。

動画で無いのが残念。

次回の課題も見えた実りの多い製作だった。

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コメント

いや~いいですね!!
観る人が勝手に思い思いの
ストーリーを描ける作品て・・・
絵を観に行って
画題に「作品A」なんて書かれた
ものなら!意味やストーリーを
勝手に作ったりして、そこから
絵との対話が始まるんです
作者の意図する事なんて完全に無視して(・∀・)ニヤニヤ
この作品、文面を読む前の直感は
「パイレーツ・オブ・カリビアン」でした
又、楽しい作品、期待してます!!!

投稿: ヒデ爺 | 2009年3月22日 (日) 10時04分

ヒデ爺さんへ

おはようございます。
そうなんです。
ストーリー的にはありふれています。
下地には好きな「スター・ウォーズ」のイメージーなんかもあったりします。
蛸を登場させたのは、ストーリーの他にオートマタのモチーフとしてはあまり使われていないと言う事もありました。
モチーフとして取り上げられていないのが不思議でした。
蛸はこれから私の作品にはたびたび登場するかも・・・・・です。


投稿: 羽川再生堂 | 2009年3月23日 (月) 06時56分

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