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2009年4月

2009年4月28日 (火)

仕事の前に・・・・・・・

 仕事場での一日はギターのチューニングからはじまる。

金具が少し錆びついたケースからヤイリのギターを。

ヤイリはマーチンモデルの良質のギターを製作するヤイリが知名度が高い。

ビギンとのコラボレーションで製作されたテナーギター「一期一会」でも話題になった。

このギターは製作が追いつかず予約待ちだという。

ヤイリはオリジナルなデザインを試みている。

私のヤイリはピックガードが印象的な少しつぱったデザイン。。

Photo_2

Photo

チューナーを使ってチューニング。

6弦から順にペグを巻く。

チューナーの表示が赤から緑に変わる。

5、4、2、1弦とチューニング。

3弦は切れやすいので週間は合わせたまま。

正しくチューニングされた弦は心地よく共鳴しサウンドホールの中に広がる。

音階で指慣らし。

硬くなった指をほぐす。

コードはEm。

0.5mmのソフトなフラットピックを使って6~4弦を叩く。

しばらくはダウンストロークでEmの心地よい音を楽しむ。

少し乗ってきたらアップストロークを加え、アクセントの効いたリズムを刻む。

ズン チャカ ズ ズ チャカ ズン チャカ ズ ズ チャカ・・・・・・・

6~4弦、低音を掻き上げるように弾く。

ちょっと癖になる。

Em→G→Em→G→Em→G・・・・・簡単なコードを繰り返す。

CやB7を加える。

6~4弦の3本の弦しか弾かない。

ケースの金具同様に腕は錆びたまま。

が、足がリズムを刻みはじめたら気分は一流のギターリスト。

ギターのボディーの響きが体に伝わる。

心地よく頭を刺激する。

昔覚えた曲のコードをなぞるだけ。

コードを押さえた指もタップを踏む。

ビートの効いた一日がはじまる気がする。

 

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2009年4月24日 (金)

仕事の仕方・・・・・・

 オリジナルの創作も依頼されたデザインの仕事も完成までのプロセスは同じ。

40年もやっているディスプレイデザイン、同じ内容は一つも無い。

毎回はじめてなのだ。

提案が受け入れられれば、後は任せられる事が多い。

その分プレッシャーもかかるが、私には向いている。

図面は勿論の事、サンプル、模型などを作って検討を重ねる。

勿論、プロセスも楽しむ。

現物に近いモノを準備して現場でシュミレーションもする。

図面や模型では見えなかったモノも見えてくる。

リアルに確認出来る。

発見した良いものは取り入れる。

時間を掛けた内容でも調和や効果がなければ変更する。

ミリの単位でこだわる事もある。

施主に要望された訳ではない。

仕事の仕方なのだ。

まずは自分自身が納得出来るモノを・・・・・。

それを基としている。

納得しないモノを提供するわけにはいかない。

結果として、引渡しの時に喜んで頂ける仕事を心がけている。

喜んで受け入れて貰えれば、ランニングも期待出来る。

Photo

週末の現場。

知人の工房で最後の確認。

現場と同じ環境は造れないが、近い形で組み込んでみる。

仕込みは上々・・・・・・・・。

後は現場でベストを尽くすだけ。

そんな仕事の仕方。

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2009年4月11日 (土)

ドリルビット・・・・・・

 「お客さんは10mmのドリルの刃ではなく、10mmの穴が欲しいのです!」

ホームセンターの社員教育に迎えた講師の弁。

分かったような、分からないような・・・・・。

私の作品は微妙な寸法の穴を必要とする。

ビットに表示された寸法よりほんの少し小さい穴、ほんの少し大きい穴・・・・・などなど。

コンマ以下の少し我侭な要求。

Photo

穴開け加工といっても、ドリルに装着されるモノでも多種多様。

木工用、鉄工用、アルミ、アクリル、コンクリート、陶器といった材料に対応するモノ。

大きい穴開け用のホルソーや自在錐など。

値段もいろいろだがここで安物は薦めない。

工具の性能は値段に比例する。

刃もメーカーや用途によって微妙に開けた穴の大きさが違う。

ドリル(ボール盤)側の正確さも影響する。

そんな工具や材料の癖を見抜いて必要な穴の加工を試みる?????

製作上、13mm径の穴を必要とした。

あまり使用しない径だった。

その径のビットを探し工具店で買い求めた。

加工は完璧だった。

穴ですから何もありません。

空間です。

欲しかったこの指先ほどの穴の値段は一箇所¥2,800-。

そんな贅沢な穴もある。

「13mmの穴、開けましょうか?」

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2009年4月 1日 (水)

ペイント・マジック・・・・・・・

 前回の記事にコメント。

道具にはそれぞれのこだわりや思い入れがあるようだ。

で、思い出した事。

独立して直ぐの頃。

デザイン会社を経営するNさんからロンドンのアーティストを紹介される。

アーク・プロモーションと呼ばれるデザイン・コミューンにも参加していたペイント・アーティスト「ニックとクレア」。

彼らは壁画や絵画の修復技術「サーフェース・エフェクト」と呼ばれる特殊な技術を持って、その可能性を模索して世界を飛び回っていた。

刷毛や筆は勿論の事、海綿、、布、櫛、ブラシ、ビニールの袋、鳥の羽など様々な道具と塗料を使って魔法のようなペイント・テクニックを見せてくれた。

その仕事は日本のデザイン誌などでも特集を組んで紹介された。

Photo

大理石、鼈甲、木などの素材表現。

木はその種類を描き分ける。

錆、カビといったマチエール。

素材表現とステンシルの組み合わせなど・・・・・・。

「サーフェース・エフェクト」・・・・今では珍しくない技術だが、当時はその言葉を知る人も少なかった。

その年に彼らと仕事をする事になる。

企業のプロモーション的仕事だったが、彼らの表現と技術を多くの人に紹介する事が出来た。

その表現は店舗デザインやインテリアなどにも取り入れられるようにもなった。

Photo_2

           私が描いたデザイン・スケッチ

構成したプロップスに彼らがストーリーを持たせたペイントを施した

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その後も何回か彼らの仕事を見る機会に恵まれた、その技術の一端を学ぶ事になる。

別に手取り足取り教えて貰ったわけではない。

「門前の小僧・・・・・」貪欲な好奇心で彼らのする事を真似ていった。

彼らの使う道具を揃えた。

日本では手に入らないものは、海外に行った時に調達した。

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HOW TOの本も手に入れた。

素材重視の私の作品はペイントの占める範囲は極めて少ないが、塗料を使うときの表現はこの時に学んだもの。

何色かの塗料を重ね塗り、適当なタイミングを見計らってスポンジや紙ヤスリで拭き上げる。

下地に雑誌の切り抜きを貼って塗料を重ねる、海綿の左右に違う色を着けて叩く・・・・研磨してまた塗る。

独特の表情が生まれる。

Photo_5

並べた面相筆、平刷毛、目地刷毛、ステンシル用の刷毛、ブラッシュ用の刷毛、などなど・・・・・・100円ショップで買ったモノから海外の専門店で求めたモノまで。

まだ値札の付いたモノもある。

100円で買ったからと言って使い捨てなどにはしない。

徹底的に使い込む。

今では使う種類は限られているが、揃えた様々な刷毛や筆は覚えた技術と同様に私に安心感と自由な表現を提供してくれる。

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