ペイント・マジック・・・・・・・
■ 前回の記事にコメント。
道具にはそれぞれのこだわりや思い入れがあるようだ。
で、思い出した事。
独立して直ぐの頃。
デザイン会社を経営するNさんからロンドンのアーティストを紹介される。
アーク・プロモーションと呼ばれるデザイン・コミューンにも参加していたペイント・アーティスト「ニックとクレア」。
彼らは壁画や絵画の修復技術「サーフェース・エフェクト」と呼ばれる特殊な技術を持って、その可能性を模索して世界を飛び回っていた。
刷毛や筆は勿論の事、海綿、、布、櫛、ブラシ、ビニールの袋、鳥の羽など様々な道具と塗料を使って魔法のようなペイント・テクニックを見せてくれた。
その仕事は日本のデザイン誌などでも特集を組んで紹介された。
大理石、鼈甲、木などの素材表現。
木はその種類を描き分ける。
錆、カビといったマチエール。
素材表現とステンシルの組み合わせなど・・・・・・。
「サーフェース・エフェクト」・・・・今では珍しくない技術だが、当時はその言葉を知る人も少なかった。
その年に彼らと仕事をする事になる。
企業のプロモーション的仕事だったが、彼らの表現と技術を多くの人に紹介する事が出来た。
その表現は店舗デザインやインテリアなどにも取り入れられるようにもなった。
私が描いたデザイン・スケッチ
構成したプロップスに彼らがストーリーを持たせたペイントを施した
その後も何回か彼らの仕事を見る機会に恵まれた、その技術の一端を学ぶ事になる。
別に手取り足取り教えて貰ったわけではない。
「門前の小僧・・・・・」貪欲な好奇心で彼らのする事を真似ていった。
彼らの使う道具を揃えた。
日本では手に入らないものは、海外に行った時に調達した。
HOW TOの本も手に入れた。
素材重視の私の作品はペイントの占める範囲は極めて少ないが、塗料を使うときの表現はこの時に学んだもの。
何色かの塗料を重ね塗り、適当なタイミングを見計らってスポンジや紙ヤスリで拭き上げる。
下地に雑誌の切り抜きを貼って塗料を重ねる、海綿の左右に違う色を着けて叩く・・・・研磨してまた塗る。
独特の表情が生まれる。
並べた面相筆、平刷毛、目地刷毛、ステンシル用の刷毛、ブラッシュ用の刷毛、などなど・・・・・・100円ショップで買ったモノから海外の専門店で求めたモノまで。
まだ値札の付いたモノもある。
100円で買ったからと言って使い捨てなどにはしない。
徹底的に使い込む。
今では使う種類は限られているが、揃えた様々な刷毛や筆は覚えた技術と同様に私に安心感と自由な表現を提供してくれる。
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コメント
良いものを観せていただきました!
筆に関しては、私も仕事柄、ペンキ屋
さんとの付合いが多くまさに「プロの技」
刷毛を握る手首の返しの見事さ!
あのオイルの液体(ペンキ)が刷毛後が
なく、鏡の様に仕上がって行くさま
楽しくって、良く立止まって観たものですw(゚o゚)w
店主も経験された“習ったわけではない”と言う
職人さんならではの見習、見て習う、今、徒弟制
が少し見直されている様ですが、技術屋の私としては
復活して欲しいと願っていますが?
又、おもしろいものお願いします。
投稿: ヒデ爺 | 2009年4月 1日 (水) 08時58分
ヒデ爺さんへ
筆の話を聞いて思い出しました。
なかなかこんな話をする機会もないので・・・。
ついつい昔話も含んで書いてしまいました。
仕事は此処に並べた筆の2割くらいですんでます。
一番大きい刷毛を使える機会があっら・・・・
そんな日を心待ちにしています。
投稿: 羽川再生堂 | 2009年4月 1日 (水) 19時10分