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2009年9月

2009年9月27日 (日)

森をストーリーに・・・・・・・

 ノープランだったこの連休。

結局は仕事場に通う。

人が休みの時に仕事をする。

余計な邪魔が入らない。

なかなか気持ちが良いものである。

決して負け惜しみなどではない。

決して・・・・・・・・。

今回の秋の演出の仕事では商品の提案もさせて頂いた。

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仕入れだけでは他店と同じようなモノが並んでしまう。

プラーベート・ブランドが開発出来れば理想だが、そこはまだハードルが高すぎる。

出来る事・・・・・・・そんな事で私たちも秋のストーリーに沿って少しだが作品を製作。

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演出のデザインでモチーフにした茸をスタンドに・・・・・・。
ストーリーを持つ事で見つけたモチーフ。

連れ合いも刺繍で参加。

「豊かな森」がストーリー。

栗、柿、紅葉・きのこ・・・・・・秋の森を彩るモチーフ。

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栗をモチーフにした刺繍を施した巾着。

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栗のリースは珍しい。 

ストーリーがあってのデザイン。

裏地にもこだわっている。

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栗と紅葉をモチーフにした刺繍の巾着2点。

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紅葉の刺繍をポイントにした小物入れ。

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萩となでしこの刺繍を施した巾着。

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萩の刺繍をポイントにした小物入れ。

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桔梗とおみなえしの刺繍を施した巾着。

こちらも試行錯誤。

新しい試みにブレーキをかけぬように可能性を模索中。

興味のある方は『お仏壇のはせがわ』川端店へ。

館内にはいたるところに著名な作家の作品が並び美術館のようでもあります。

4階にあるプラチナの茶室も必見。

実際に茶会を開いています。

東京銀座店には金の茶室があるとの事です。

11月23日よりに開かれる、美術運動体「九つの音色」による「祈りの継承展」も見ものです。

思うよりハードルは高くありません。

気楽に店内を散策してみて下さい。

歓迎してくれると思います。

機会がありましたら是非・・・・・・・。

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2009年9月17日 (木)

支えられて・・・・・・・

 コンセプトワークからはじまった秋冬の演出計画。

先週末からの現場設営を終え、店内を豊かな秋の色に染めています。

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  設営のパートナーはS工房を主宰するOさん。

Oさんとの付き合いは20数年。

銀座資生堂の芸術的なウインドウ演出を施工していた事で知られているG工房。

G工房はクリエーターのハードルの高いオーダーを形にする事で評価されていた。

Oさんはその仕事を学びたいとG工芸に入社。

十二分な経験をつんで帰福。

その経験を生かし、自ら工房を開く。

G工房との関係もあって、あのルイ・ヴュトンのウインドウも手がけていた。

その質もさる事ながら、女性ならではの細かい配慮と気遣いが現場を円滑にする。

『Oさんでなければ』とデザイナーや施工業者のファンも多い。

信頼のおけるパートナーに支えられての仕事です。

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光る樹は私が担当。

実りのアレンジはOさん。

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色は効果的です。

夏の色から秋の色に・・・・・・・。

ちょとしたVPのシステムを導入しています。

他店でもこの色、この素材が効果的に使われています。

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5メートル以上もあるタワー。

高い場所での作業も慣れたもの。

タペストリーの取り付けもOさん。

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紹介した2店の内装デザインはスーパーポテトで杉本貴志氏と活躍していた高取邦和氏です。

厳しい視線を背中に感じての仕事でもあります。


 

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2009年9月 1日 (火)

鯉のタケのぼり・・・・・・

 警固にある大皿田舎料理で人気の「馳走屋 いしまつ」

カウンターには選び抜かれた新鮮な食材を使った料理が並び食欲を誘う。

開業は23年前。

縁あって店の名前を付けさせて頂いた。

丁度、渡米の計画もあって英語を勉強していた時だった。

馳走の意味を英語で確認した。

馳も走もRUN。

「店の主人は食材を探して海に山に走る。最高のおもてなしをする為に・・・・・・・・。」

そんな気持ちを持ち続けて欲しい・・・・・・そんな思いで付けた店名。

23年前、警固の店は現在の半分ほどの広さ。

店は何時も満杯だった。

出される料理も間違い無かったが、店主の人柄を慕って来る客も多かった。

そんなお客の中には文化人も多くいた。

警固の店は倍以上の広さに、大名にも店を構える。

店を大きくしただけではない。

さまざまな企画でお客を楽しませている。

20周年企画で月一開催された「馳走屋 落語会」もそのひとつ。

何時も満席。

今も不定期で続けられている。

店の主人は今も走り続けている。

2000年に開催した個展の作品。

気に入ってくれて店に飾ってくれた。

置き式だった作品を壁面に飾れる様に改造した。

竹の造形を滝に見立ていた。

「鯉の滝のぼり」ならぬ「鯉のタケのぼり」と洒落てみた。

この「鯉のタケのぼり」が9年の時間の経過で痛んでしまった。

店主の依頼で再生させる。

再生は私の大事な仕事。

その記録。


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9年間の展示で満身創痍の作品。

部分的な補修は無理と判断。

ボンドで貼られた和紙を剥がす為に桶に水を張り、一昼夜漬ける。

ボンドが水で緩くなる。

ワイヤーブラシやピンセットを使って残りの無いように剥がす。

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剥がした後の接着剤もルターを使って丁寧にとる。

少しでも接着剤が残っていると次のハンダ付けの作業に支障をきたす。

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外れた部分や補強の必要な部分をハンダで着ける。

作業は素手。

熱伝導率の高い真鍮は直ぐに熱くなる。

仕事は時間と競争。

我慢も強いられる。

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仕上がったフレーム。

9年前と変わらない。

模様の入った和紙はオリジナル。

和紙を水に漬けて絞り込む。

少し湿気を持たせ、自然な滲みを期待する。

シワの加工は立体的な曲線を貼る時のにげになる。

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今回は赤、朱、黒の三色。

赤からj順番に、貼った時の模様を想像しながら色を落としていく。

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一枚の和紙に二匹分。

背びれや尾びれを考えて、余分に模様を作る。

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接着剤はボンド。

筆でフレームに着けていく。

胴の部分を下から上に・・・・・・。

尾、頭、背びれ、胸びれ・・・・仕上がりを考えて貼っていく。
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和紙が貼り終わったら、目を入れる。

加工した照明の器具を取り付け、準備は終了。

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竹を加工した滝の造形に取り付けて終了。

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9年前と同じ艶やかな発色。

滝を登った鯉は龍になると言われる。

これからも店の繁栄を見守って欲しいと壁に掛けた。

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