d-torso・・・・・・
■ 「等身大の動物園―LIFE SIZE ZOO」・・・・・・天神はイムズプラザで開催された展示会のタイトル。
九州は国東に本社を置く〈アキ工作社〉が開発した立体造形システムで製作されたd-torso。
キリン、馬、牛、犬、ペンギン・・・・・・・・等身大の動物をモチーフにした作品が並ぶ。
その組み立てに接着剤は一切使われていない。
ケンタウロスは内臓されたギミクで可動する。
私がd-torsoをはじめて目にしたのは12年ほど前。
場所は大分の大型商業施設の店内。
目的があった訳ではない。
時間を持て余して店内を散策していた時だった。
ブランドのショップが並ぶフロアの一角・・・・・さほど広く無いスペースにそれはあった。
ダンボールのパーツを組み立てたヘッドレスのマネキン人形が10体ほど・・・・・。
ダンボールの特徴である切り口の波模様が視線の先で重なりあっていた。
組み立ての手法は珍しいものではなかった。
素材は違うが恐竜や昆虫などをモチーフにした造形で試されていた。
素材が新鮮だった。
ここまで3年ほどの時間を費やしていたと聞く。
ある意味チープな素材をそのデザイン力で優雅な造形に変えていた。
作品のバリエーションはさほど多くなかったが、印象的だった。
置かれていたパンフレットを持ち帰った。
今年の4月、古巣のK社から東京で開かれる新作発表会へ作品展示のお誘い。
企業と繋がる作家が集う。
その中にアキ工作社代表の松岡勇樹さんも参加されていた。
出品作品は等身大の牛とマネキン。
牛の見つめる先には私の作品「記憶の森」が・・・・・・。
コンパクトに収納されたパーツが短時間で組み立てられるのを目にして驚いた。
作品は様々なデザインの賞を受賞している。
ドイツはデュッセルドルフで開催される業界最大の見本市「ユーロショップ」にも出展し賛辞を浴びたという。
「ユーロショップ」には私もK社の仕事で何度か訪れている。
規模は検証済みである。
ここで評価されたと言う事は世界で評価されたと言ってよい。
ディズニーとのコラボも展開。
安価、軽量、適当な強度・・・・・ダンボールの特徴。
等身大・・・・・この大きさの実現はこの素材の利点を最大限に生かした結果。
コンピューターで管理されるデザインは拡大縮小は自在。
その可能性の中でバリエーションに富んだ商品を展開。
後日K社から頂いた動物をモチーフにしたミニチュアのキットもその一つ。
試作から15年あまり。
その積み重ねはそのアイディアを確実なものにしていた。
世界に評価される企業がここ九州にある事を嬉しく思いながら、
「継続は力なり」・・・・・・思い出した言葉に少し耳が痛かった。
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コメント
すごい!造形ですね。
たかが、紙、されど、紙・・・
リアルに観たい、圧巻でしょう!
最近、ダンボール、紙が木やプラスチック
に取って代わって、家具などに使用される様
を目にしますが(構造上の強さ)・・・
私が、業界に入って(1968ごろ)紙の強さに驚き
を知ったのは住宅公団(現、UR)の仕事に携わっていた時分に、襖(公団襖と呼んでいたと思いますが)
の芯材にそれまでの、木に代わり、
紙芯・ペーパーコア(ハニカム芯)やダンボール芯
が用いられ、軽く、強い襖が出現した事を思い出し
ました、今から考えれば自然破壊阻止、森林保護による木材不足を予期してた?(でも考えれば、紙の材料は木なんですけど?)有効利用ですかな?
しかし、不安定極まりないキリンの造形をよく自立させてますな~!
アートをこんな観方をしてしまうのも技術屋バカですか( ´艸`)プププ。
ヒデ爺
投稿: ヒデ爺 | 2009年10月18日 (日) 10時41分
ヒデ爺さんへ
いろんな見方があっていいと思います。
新聞紙同様に再再生が出来るというメリットも?
ただ危うい素材でもありますよネ。
簡単に処分されそうな・・・・・。
ダンボールでしか出来ないデザイン・・・その辺が課題かもしれませんネ。
何か調子のいいこと言ってます。
投稿: 羽川再生堂 | 2009年10月18日 (日) 16時19分