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2010年3月12日 (金)

ドア・チャイム・・・・・・

 商店街にある馴染みの床屋。

20日に一度・・・・・・・・・永く間をおいても月に一度は出掛けて行く。

時折々の話で気の置けない時間を過ごす。

店の装飾に私の作品が何点か置いてある。

わざわざ見学に来た人も居ると言う。

5年前、あるレストランのオーダーで特注のドア・チャイムを作った。

「ウチにも作って貰えませんか?」

情報を耳にした床屋のオーナーから注文。

予算も聞かずに好きな様に作った。

Photo

N・Yのフリーマーケットで見つけたシルバーのカトラリーを素材にした。

音は実証済み。

一目で気に入って貰った。

その日から、澄んだ音を店内に響かす事になった。

以外な素材のデザインとその音をお客さんも楽しんでくれていると聞く。

私も月に一度は否応無く観る事になった。

顔が写るほどに磨かれたスプーンやフォークも月日の経過とともにその景色を変えていく。

本物の素材の証でもある。

それはそれで味わいがあるが、嫌う人もいる。

途中何度か手入れをしたと言う。

5年の月日は景色を楽しむには少し無理なほどに汚れや錆びを身に着けていた。

作りは堅牢。

タフな開け閉めに耐えていた。

取り付けた当初の輝きを見たいと思った。

「このチャイム1日預からして頂けますか?」

半ば強引にドアから外して持ち帰った。

頼まれなくとも、する仕事はある。

Photo_4

Photo_5

鉄の部分に着いた錆びは丁寧にブラシで取り、バフで仕上げた。

後々の事を考え鉄の部分はクリアの塗装で止めた。

シルバーのカトラリーは酸で洗ってから、専用の磨き粉で磨いた。

シルバーは瞬く間に輝きを取り戻した。

最後はバフで仕上げる。

シルバーを塗装で仕上げるのは憚れる。

やはり素材そのものの風合いを大事にしたい。

輝きが欲しくなったら磨けばよい。

その手間は惜しまない。

届けた時のオーナーの笑顔で手間は報われる。

 

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コメント

巣立つた子供を想う
正に、親心・・・
店主の優しさが想われるお話(´;ω;`)ウウ・・・
巣立って行った子供を、たくさん育てすぎたのでは?
育て方が悪かったのでは?、と、世界をわびて回って
いる親・・・
動を伴う作品は大変ですね、扱い方、頻度を考えた
クオリティーは大変だと思います。
私事で・・・
静の作品で、昔、他人様(お客様ではありませんので)、に貰っていただいた作品に、年月が立ち再会
した際、自分の作品が許せなく(未熟)、掛け替え
さしていただいてます(昨年店主のお宅へうかがった
際も、この行動を・・・)
いずれにしても、行きとどく、数、範囲、プロと名が付いたら、大変だたと・・・
メンテナンスと呼びたくない、何と名ずけたら好いんでしょう、この行動は・・・(好い呼び方は?)
 
              ヒデ爺

投稿: ヒデ爺 | 2010年3月14日 (日) 09時13分

ヒデ爺さんへ

「壊れますけど、いいですか?」オートマタの注文を受けた時に、はじめに言います。
使えばモノは消耗していきます。
素材も湿気など、その環境に晒され劣化していきます。
それを理解した上で、出来るだけ永く使えるように日々の手入れを怠らなければ、長持ちもします。
メンテナンスの語感が事務的だと思われるなら「手入れ」・・・・その時その時に手を入れる。
そう言う事だと思います。

恥ずかしい作品は沢山あります。
発想であったり技術であったり。
「稚拙だな」・・・・・昔の作品を観て思う事があります。
そう感じられる今を大事にしたいと思ってます。
昔の作品に手を入れる事もあります。
今「良し!」とした作品も10年後、20年後はどう感じるか分かりません。
でも昔の作品に教えられる事も沢山あります。


同じ手入れの話がもう一つあります。
また違った視点です。
下書きはされていますが、タイミングで・・・・。

投稿: 羽川再生堂 | 2010年3月14日 (日) 09時46分

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