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2010年5月

2010年5月25日 (火)

直角・・・・・・・

 仕事場は相も変わらず散乱している。

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オートマタの制作にはまっている。

正確な加工が要求されるオートマタの製作。

少しでも寸法が違えばスムーズな動きは期待出来ない。

直角・・・・・昔こんな名前の少年を主人公にした漫画があった。

曲がった事が嫌いな少年の時代劇だったと記憶している。

「素材を直角にカットする」・・・・・・・簡単そうだが私には難しい。

大きい部材を正確に加工する機械は多くあるようだ。

私が作るオートマタは、小さな部材の加工が多い。

大きい機械では寸法も出しにくく、危険も大きい。

海外では専門家やマニアも多く、小さな部材を加工する専門的な工具や機械を扱っているメーカーがある。

痒いところに手が届くような工具や機械が揃ってる。

日本のメーカーでの取り扱いは少ない。

そんな少ない工具や治具を使って、正確な加工を心がけている。

それでも狂いは出る。

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ドリルの刃は年輪の硬い部分を避けて、柔らかい方へと逃げる。

印した中心から微妙にずれる。

市販されている材料の不正確な加工も影響。

直角に開けられるはずの穴が斜めになっている。

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信頼していたテーブルソー。

カットされた板の厚みの部分に定規をあてる。

かすかな空間。

直角にカットされていない。

刃が直角にセットされていない。

モーター自体の取り付けが狂っているので、調整は不可能。

このテーブルソーではそれほどの正確性を重視していないのか?

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「市販されている電動工具が正確などと信頼してはいけない!!」

疑ってみる・・・・・・・・。

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角度切りの治具。

鋸を入れる溝の幅で狂いが出る。

これは技術の問題。

素材の質やくせ、正確だと信頼していた工具の微妙な狂い・・・・・・・・。

正確に加工する難しさを痛感する。

治具や電動工具を使わずに鋸一つで正確な加工をする職人さんを知っている。

師を持たない私。

我流が災いする。

腕の未熟さを工具や治具に頼っている。

使いこなす腕に問題がある事は十重承知。

作業効率などと誤魔化している。

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                  こんな角度切りのソウも・・・・・・・

電動工具や治具に頼り過ぎてはいけないと・・・・・・・・。

結論は出ている。

今更だが、腕を磨けばよい。

見たい形に引っ張られて、素材や工具と折り合いをつけながら時間をかける毎日。

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2010年5月10日 (月)

賑やかな仕事場・・・・・・・

 沢山のアクセスありがとうございました。

いろいろと越えなければならない事がありますが、少しづつですが前に・・・・・・・・。

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「作品は小さな美術館が出来るほど・・・・・・・」と書きました。

実際、今の仕事場は作品で足の踏み場もありません。

作品に埋もれて、作品を作っているような状態です。

時々、私の居ない深夜の仕事場を想像したりします。

動物の楽団を率いるコンダクターの合図でパーティーが始まります。

ミュージック・マンのトランペットが鳴り響きます。

「お気に入り」のDJは懐かしいレコードをスクラッチします。

「キツチンバード」も戻って来ています。

「マザークロック」の船も、時計の針の動きにあわせて揺れています。

SAMもJも踊っています。

ケトルのロボットもリズムをとります。

カーボーイは荒馬を乗りこなしてます。

イタリアの伊達男はスポーツカーを走らせています。

浴室からスワンの形をしたボートが出てきました。

小さなバイクもエンジン全開です。

金魚やアンコウは光で演出します。

ドラゴンは老人と少年を乗せた船を曳いてます。

玩具の楽器も鳴りはじめました。

深夜の仕事場は賑やか・・・・・・・・・・・・。

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2010年5月 5日 (水)

探してます・・・・・・・

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探しています。

好天の休日。

大濠からけやき通りに抜けて、警固、大名へ。

大名から今泉、今泉から薬院へ。

薬院から平尾へ、平尾から高宮まで。

高宮から天神へ戻って百道へ・・・・・・大濠から高宮までは歩きです。

犬も歩けば・・・・・・そう言う訳ではありませんが、やはり身をもって感じるのが一番と思ってます。

探しながら勉強しています。

若い人たちの柔軟で積極的な活動に刺激も受けました。

 

いままで、作品の発表は個展や企画展なのどの展示会を基本としてきました。

作品のテーマやストーリー、仕上げなどを理解し、楽しんでもらうには、それが理想と思ってきたからです。

展示会での出会いも大切に思っています。

オートマタなどの作品はアイディアの構想から製作に至るまでかなりの時間を必要とします。

新作での展示会を開くには多くの時間を必要とします。

その間、陽の目を見ずに1年以上も仕事場にストックされている作品もあります。

今年も数点の新作を製作しています。

料理と同じで、私の作品は時間が経っても美味しいと自負はしていますが、出来たてを賞味して頂けたらと言う思いがあります。

また、「作品は何処で観れるんですか?」 「買う事は出来るんですか?」・・・・・・・と言うような問い合わせをよく頂きます。

そんな事で、私の作品を常備、展示販売して頂けるようなギャラリーやショップを探しています。

別にギャラリーやインテリア・ショップなどに限っていません。

前回書いたポール・スミスのN・Yのショップにはファッションの横に、今では有名になりすぎたトム・ディクソンの鉄のオブジェや家具などが並んでました。

勿論、ポール・スミス自身のセレクトによるものですが、その組み合わせは新鮮でした。

そんな形も面白いのかな?などと思考を巡らしています。

当たり前の事ですが、作品1点1点、時間と思いを持って製作しています。

デリケートな作品もあります。

いろいろな情報も頂いていますが、作品の性質上、何処でもと言うわけにはいきません。

机上で解決出来ない事も沢山あります。

そんな事で時間のある時にと思い、いろいろな処へ出かけて行ってます。

「最良の出会いがある」・・・・・・ そんな思いを持ちながら探してます。

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新作の電動オートマタ  《オウチャク鳥とバードマン》 W400 D200 H500

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2010年5月 1日 (土)

PAUL SMITH'S COLLECTION・・・・・・

 嗜好が似ているから惹かれたのか?

先日まで開催されていた、英国でもっとも成功したファッション・デザイナーと言われるポール・スミスのコレクション展。

比べるのは憚れるが、展示を観ての感想。

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ファッション、アート、インテリア、雑貨など、多種多様なコレクションは3つのコーナーで構成されていた。

氏のロンドンにあるメインオフィスにある倉庫をイメージしたコーナーにはヴィンテージの服やエル・デコの15周年を記念した企画で製作したイスなど、氏の愛する様々なモノが展示。

パッキンされたままのモノもあり、倉庫のリアルな雰囲気が演出されている。

伝統と革新・・・・・・これらの宝の山はポールのデザインに大きな影響を与えたと思われる。

氏が長年にわたって蒐集したアートが展示されたミュージアムのようなコーナー。

ペパーミント・グリーンにペイントされた空間にはデビット・ホックニーのような高名な作家から無名の作家まで、氏の琴線に触れた作家の作品が展示されている。

会場の一番奥には氏のオフィスを模したコーナー。

印象的な大きな机の周りには、フアンが長年に渡って送り続けられたと言う切手を直に貼ったオブジェやアート・ブック、書籍、フィギュア、玩具など、氏の大切なグッズが置かれている。

嗜好が似ているから・・・・・・と書いたが、ファッションは勿論の事、会場に置かれているモノの多くに共感した。

私も高価なものではないが、アートグッズや玩具など許すところで集めてきた。

氏のオフィスを模したコーナーで、私が所有するモノと同じものを何点か見つけた。

また、同じ雰囲気を持ったモノが多数あり、その共通した嗜好が嬉かった。

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VISONAIRE №23・・・・・シャネルやフェンディのデザイナーでもあり、写真家としても有名なカール・ラガフェルドが有名なセレブのヌードを撮りおろした1冊。カールが何時も持ち歩いているデザイン画を入れるケースを模したドイツ製の特注ケースに収められている。

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amazon.co.jpのダンボールをモチーフにしたフィギュア。リボテックダンボー・ミニAmazon.co.jpボックスバージョン・・・・長いタイトルがついている。あの海洋堂が開発したユニバーサル「リボテック」が使われている。その可動は自在でスイッチを入れると目が光る。会場には普通サイズが展示。

残念な事に仕事の都合で大濠の能楽堂で開かれた氏のトークイベントには参加出来なかったが、その人柄や仕事への姿勢はこの展示会で十二分に理解出来た。

私のポール・スミス コレクションを少し。

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YOU CAN FIND INSPIRATION IN EVERYTHING・・・・・・独創性に富み、ユーモアに溢れたポールの考えやアイディアを集めたパーソナル・ブック。

エッセイ、パズル、コミックを集めたミニ・ブック、イマジネーションを喚起する写真、スーツのパターンなど、型破りで遊び心に溢れた1冊。

虫眼鏡のおまけ付きで、iMacのデザイナーによる発砲スチロール製の特性ケースに収められている。

表紙を飾るプリント地は全部で35種。

カットの位置で同じものは無い。

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ポール・スミスのメンズ・フレグランスのノベルティ・・・・・・オリジナルのファブリックにロゴがピンクの糸で刺繍されている。

勿論、これが欲しくて香水を購入。

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1999年に開催された展示会で購入したキーホルダーとカレンダー。

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このブログでも何度か登場した’88年のサマーコレクションのダイレクトメール。

ニューヨークのショップで入手。

このDMは私の創作に大きな影響を与えた。

昔、雑誌に掲載された氏のオフィスを写した写真にこのオブジェが写っていた。

その意外な大きさに驚いた。

私の仕事場もモノで溢れている。

子供のような好奇心で集めたモノ。

必要にかられて購入したモノ。

大人の経験で選択したモノ。

手に入れた動機やきっかけはいろいろだが、どれもが手放しがたく、ポール・スミスのコレクション同様に、今も私を様々な感覚で満たしてくれる。

※私のコレクションはカテゴリーの「マイ コレクション」にて・・・・・・・・・。

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