« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

2011年2月

2011年2月19日 (土)

第3の手・・・・・・・・

 リアルに手がもう一本・・・・・いやもう2本くらい欲しいと思う。

正月に観た観音様が羨ましかった。

少し専門的な話。

鉄、胴、真鍮の3種の針金を使っての造形。

針金の接合には二つの接合方法を用いてる。

ハンダ付けとロウ付け。

ハンダ付けは錫と鉛を合わせたハンダと呼ばれる材料を、熱したコテで溶かして母材を接合。

作業温度は350°~400°位。

ロウ付けは銀ロウ、銅ロウと呼ばれる材料をバーナーで溶かして母材を溶接する方法。

配合で融点の違うロウが用意されているが、ロウ付けの作業温度は750°~900°。

真鍮や銅の熱伝導率は高い。

ハンダ付けは効率もあるので素材を素手で押さえて作業する。

接合箇所を確認。

利き手の作業。

熱くなったコテ先でハンダを溶かし取る。

フラックス(融材)を塗った接合箇所に当てる。

フラックスが煙となって消える。

煙が立ち上がるのと同時にに押さえた指先に熱が伝わる。

ここは我慢だが、後から手が出て代わってくれたらと思う。

第3の手が・・・・・・・・。

ハンダが冷えて色が変わるのを確認して指を離す。

このタイミングがずれると、作業ははじめからやり直し。

火傷は日常茶飯事。

ロウ付けは素手でといかなない。

利き手にはバーナー、もう一方の手にはロウを持つので両手がふさがる。

バーナーの炎先は1200°~1700°にもなる。

Photo

そこで登場するのがこの道具。

ユンバーサルジョイントにクリップやピンセットが付いている。

年季が入っている。

焼けて酸化する。

クリップやピンセットは何度か交換している。

このクリップに素材を挟み、任意の場所にセッテイングする。

Photo_3

角度の調整があったりして結構大変な作業。

バーナーで接合箇所を熱する。

こもにもフラックス。

微妙にフラックスを塗った箇所の表情が変わる。

ロウを流すタイミング。

ロウの細い棒を素材に近づける。

ロウが溶けて、素材に絡みつく・・・・・・・・・・タイミングが悪いと接合箇所が焼けて接合不能になる。

タイミングが重要。

この作業が接合箇所分。

ハンダ付け、ロウ付け・・・・・・作業温度の差が溶接強度の差にもなっている。

作業は強度を重視した作業温度の高いロウ付けが先。

その後、ハンダを使ってディテールを表現していく。

その作業順序を間違えると、ハンダの箇所が全て外れてしまう。

1作品、200~400以上になる接合箇所を順番を考えながらの作業。

やはり手が欲しい。

手に勝るものは無いと思っている。

それも熱さに耐える手があれば最高・・・・・・・・・・・・・・・フラックスで荒れた手を見ながら出来ない思いを強くしている。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年2月15日 (火)

2・14・・・・・・・

 チョコレート売場に女性が集まっている幸せな光景。

男性もチラホラ・・・・・・・・・複雑な光景。

自宅に帰ると何時もと少し違う雰囲気。

娘の部屋にも灯りがついている。

久し振りに3人揃っての夕食。

今日は万能の鍋ではない。

チキンにシチュー、サラダ、パン・・・・・・洋食な感じ。

デザートは連れ合いが焼いたバナナケーキ。

これも久し振り。

連れ合い自慢のケーキ。

今日はチョコレートソースとオレンジが添えられている。

我が家もバレンタインデーの気分。


食事の後、娘がチョコレートを作り出す。

当日の夜のパフォーマンスに呆れつつ「私のも有るのか?」と聞く。

ボーイフレンドと同じモノをプレゼントしてくれると言う。

「同じだョ!」と強調する。

面白がって観察。

Photo

何やら段取って手際よく作っている。

試練の賜物?

Photo_2

Photo_3

12時を回る前に出来上がった。

「お父さんに!」とメッセージが添えられた手作りチョコ。

「ありがとう!」素直にお礼を言った。

昨年の今頃は娘は徹夜の続く毎日に忙殺されていた。

それでも、友達に頼んで買って来て貰ったと言う有名店のチョコレートを貰った。

今日、手作りが出来る時間に喜んでいる。

Photo_4

添えられたメッセージカード。

「毎度 ご迷惑をおかけしております。」

カードを開くと「これからもよろしく お願い致します」のコピー。

自分を良く理解していると納得した。

義理とは分かっていても気遣いに感謝の私。




| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年2月 9日 (水)

針金を素材に・・・・・・・

 「どんな作品を創られているのですか?」

名刺を見ながら聞かれるが答えにつまる。

金属、木材、粘土、樹脂、布、紙・・・・・・素材一つを取り上げてもいろいろなモノに手を出している。

効果や機能を考えた結果だが・・・・・・・・・・・・・・。

針金の造形から始まって、ジャンクな素材のオブジェやアプライドアート、人形・・・・・・・最近は動く造形 オートマタを中心にした製作が多い。

素材や表現は違っても「らしさ」は失わないようにと心がけてきた。

オートマタに取り組んでいるからと言って針金やジャンクを素材にした作品を創らないわけでは無い。

今もそれぞれ進化?させながら試行錯誤を繰り返している。

歴史を持ったジャンルは、先人に失礼にならない様にと出来る限りの誠意を持って、未知のジャンルには旺盛な好奇心を持って多感に臨んでいるつもり。

多様な表現や素材が「らしさ」と言えば「らしさ」かもしれないと最近では思っている。

そして、それぞれは私の中で微妙な接点を持って繋がっている。

「どんな作品を創られているのですか?」

聞かれるが、一言では言えないもどかしさが返答を遅らせる。

Photo_3

正月から打ち合わせを繰り返してきた仕事は針金と和紙の造形。

デザインが決まって試作に入る。

詳細が決まれば15点ほどの造形を製作する。

現場はもう取り付けの下地が出来ている。

製作は4月の上旬までかかる予定。

それぞれにハードルはあるが、現場での心地よい気分を想像しながら製作する日々が始まった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年2月 4日 (金)

天翔け昇る・・・・・・・

Photo

 丁度昨年の今頃、ある企業に依頼されデザインしたオートマタのデザイン画。

動きで時を告げる。

3案ほど提案した。

内容は決定したのだが、事情があって製作には至らなかった。

昨年は龍が注目された。

絶好のタイミングだった。

いずれはオリジナルとして製作するつもり。

紹介する新作はこのデザインをイメージの下敷きにしている。

「雲を彫る」で紹介した雲はこの作品のパーツ。

雷雲を従え、海女の霊玉を追い、天翔け昇る龍・・・・・・・・この作品のストーリー。

Photo_5

 

Photo_3

珍しくも無いモチーフだが、ここで試行したのは上下へ効果。

前後左右への動きのオートマタ作品は沢山あるが、縦への動きの作品は少ない。

以前から考えていた。

横を縦にした程度の発想だが、試したい性分。

動きに関しては自作の作品でいろいろと試したので可能性は確認出来ていた。

縦の構成ならではの優雅な龍の動きに注目。

連作として横向きの作品も製作の予定。

動きはYou Tube「天翔け昇る」でご確認下さい。

右サイドのお気に入りに羽川再生堂のマイチャンネル(動画)を追加しました。

そちらからも・・・・・・・・・・・お楽しみ下さい。

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »