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2012年3月

2012年3月16日 (金)

気持ちはJINGORO・・・・・・・・

 左甚五郎。

江戸時代初期に活躍したと言われる伝説的彫刻職人「左甚五郎」。

甚五郎の作品と言われる彫刻は全国に100ヶ所ちかく在る。

有名なところでは日光東照宮の「眠り猫」。

上野東照宮の「昇り龍」「降り龍」なども知られている。

今取り掛かっている仕事に猫を題材にした造形がある。

針金で製作した猫の立体フレームに和紙を貼ってLEDの照明を仕込む。

6体ほど製作の予定だが1つとして同じポーズは無い。

20年前、東急ハンズが主催する「ハンズ大賞」で賞を頂いた「ワイヤーキャット」は型をベースに製作した。

それでも製作に2週間以上掛った。

今回は型も無く、簡単なデッサンをベースに製作。

フリーハンドで針金を曲げ、ロウ付けやハンダ付けで接合して形を作っていく。

特に顔の部分は時間がかかる。

試作を繰り返して製作にかかる時間も難しさも把握出来た。

時間はいくら有っても足りないが、納期は決まっている。

そんな事で少し効率を上げる為に頭部の部分だけベースになる木型を作る事にした。

「急がば回れ」の例えもある。

1cmの厚さの板を3枚張り合わせたモノを糸ノコで横から見た猫のシルエットにカット。

同じものを3つ作り貼りあわせる。

猫の横顔は9cmに仕上がる。

ここからは彫刻刀を持っての仕事。

気分が大事。

気持ちはJINGORO。

彫刻刀のケースに「甚五郎」の文字。

型は針金の太さを考えて、少し小さめに仕上げなければいけない。

気はあるが手は素人。

それでも気持ちで彫っていく。

Photo

2日ほどかけて仕上げた。

これをベースにいろいろと変化をつけていくつもり。

「細工は流々仕上げをごろうじろ」となるか?


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2012年3月10日 (土)

続ける事・・・・・・・・

 昆虫をモチーフにした針金と和紙を素材にした造形に取り組んでいた。

納期の決まったタイトなスケジュールの中で集中していた。

連れ合いから電話があったのはそんな時。

2011年3月11日午後2時46分。

忘れられない日の始まりだった。

昨年の5月25日に立ち上げた「ハートバード プロジェクト」も細々と続けているが、支援の実感には程遠い。

反応も薄い。

折れそうになる。

何か工夫が必要。

行動しているから感じるリアル。

Photo_4

不思議な事に1年前と同じ様に今私は針金と和紙を素材にした造形に取り組んでいる。

その符合に否応無く沢山の事を思ってしまう。

忙しい仕事が在った事で救われたと1年前に書いた。

今年は多少の無理は承知で忙しくありたいと心している。

誘われている催事や展示会も幾つかある。

出来る事に限りはあるかもしれないが、忙しくする事で支援に繋げたい。

「続ける事」それだけ・・・・・・・・。

郷里の家族を思いながら。

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2012年3月 2日 (金)

顔が出来れば・・・・・・

 「顔が出来ると話せますから・・・・・」

あの有名なキリンの造形を造った鍛金作家の言葉。

鍛金は金属をなめしては叩きを繰り返し造形を仕上げる。

仕上げは違うが、デッサンを見ながらはじめにワイヤーで立体を作り上げるは私の作品と共通。

デッサンを基に想像力を総動員して立体を作り上げていく。

曲げたり繋げたりしていくと何も無かった処に形が見えてくる。

はじめは全体から。

そしてディテールに入る。

作業は孤独である。

彼がそうである様にディテールの取り掛かりは頭部。

一番大事な処であり、頭部の造形が上手くいくと後はその流れで進む。

Neko3

そして彼の言葉である。

「顔が出来ると話が出来る・・・・・」

その通りである。

孤独な作業が少し楽しくなる。





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