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2012年6月 5日 (火)

ささやかな痕跡・・・・・・・

 先日紹介させて頂いたキャナルシティ博多の共通通路の仕事はいろいろな方々から感想を頂いた。

感想はそれぞれ、製作のプロセスで得たアイディアも含め次の仕事に活かしていきたいと思っている。

原デザイン室の原氏にご紹介頂いた様に、天井に取り付けられた猫の造形は1990年、22年前の第7回東急ハンズ大賞で「フレッシュアイ賞」と言う賞を頂いた造形を素にしている。

環境をデザインされたTNS DESIGN PARTNERS INC の谷氏もこの作品を覚えていてくれてのオーダーだったと聞いている。

この猫はその4年後の1994年の教科書「高校美術-Ⅰ」に掲載された。

創作をはじめたばかりだったので、ビギナーズラックの様な受賞と掲載がそれからの創作の弾みになったのは間違いのない事。

今回の仕事がクライアントは勿論の事、関わったデザイナーや管理の方々の要望に答えられたは分からないが、22年前と同じ緊張感と好奇心を持って創作の日々を過ごさせて頂いた。

Neco3p

Neco12
Neco34
Neco56

猫は全部で6体製作。

顔は木型を作ったが、ポーズは簡単なスケッチをもとにフリーハンドで製作。

ハンズでの作品はワイヤーのフレームだけの造形だったが、今回はそのフレームにシワ加工した和紙を貼り、ガラスコーティングで仕上げている。

内部にはLEDの電球。

1日10時間くらいの点灯で8年間は持つと言う。(メーカー表記)

K氏の協力で実現したガラスコーティングは初めての試み。

オリジナルの作品を創るつもりで製作したが、仕事なのでサインを入れるわけにはいかない。

「遊んでもイイよ!」のデザイナーの谷氏の言葉に甘えて、ささやかな痕跡を残した。

3・11以後テーマにしてきたモチーフの1つを猫のフレームに取り込んだ。

モチーフはフレームに違和感なくデザインしたつもり。

その造形を見つけて何か優しくなったり、「ラッキー!」と得した様な気分になってくれたらと思ってる。

映画の帰りにでも、天井に目を向けて見て下さい。

きっとそのモチーフは見つけられます。

そんなに大袈裟な事ではないが、私からのささやかな気持ちです。

 

 

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