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2013年1月 8日 (火)

イカモドキ・・・・・・・・・・

 昨年暮れいろいろな人から大きなイカの話を聞いた。

船越湾に別荘を持つYさん。

海岸を散歩の途中に愛犬が吠えた。

先を見れば俵の様な大きな物体が波に洗われている。

近づいて見れば大きなイカ。

この大きなイカの正体はこの時期、東シナ海、玄界灘、日本海を北上するソデイカと推測される。

あまりの大きさに近くの知り合いに手伝ってもらい、持ち帰って捌いたとの事。

分厚い切り身は食べごたえがあったと言う。

その話を聞いた翌日に又、見つけたと言う。

丁寧に捌かれた切り身を頂いた。

天ぷらにして食した。

大味かと思っていたが、ナカナカの美味しさだった。

その話を食通のH氏に話した。

横にあったPCをクリックして自動車と並べられたソデイカを見せてくれた。

軽く4m超え。

6m、10~20㎏は普通と言う。

イカを見ると少年期に食した揚げ物を思い出す。

それは町内にあった肉屋さんの店頭で売られていたもの。

肉屋でイカ?

コロッケやメンチカツと並んで売られていた。

すり身にしたイカに何やら魔法をかけて、コロッケと同じ様にパン粉のコロモをつけて揚げられていた。

見た目はコロッケかメンチカツ。

遊びの途中でオヤツ代わりに食べた。

美味かった。

新聞誌で作った袋に入ったのを何もつけずに食べた。

十二分に美味かった。

50年以上前の事だが、今でも口の中にその味の記憶が残っている。

「最後の料理は?」と問われたら、私は「あの時のイカのすり身のフライ!」と答えるかも知れない。

Photo

話はだいぶ逸れた。

この写真は2000年に開いた個展で発表したもの。

個展のテーマは〝水〟。

ピュアな深海に棲む魚からはじまって、海水そして淡水に住む生き物を形にしていった。

その時、海に棲む生き物の一つとしてデザイン製作したのがこのイカモドキ。

長さは75㎝程度。

古代の生物の様にデフォルメしている。

ソデイカとは比べものにならないがそこそこでかい。

和紙貼りの胴体に照明を内蔵している。

イカモドキ型の照明器具なのだ。

イカですヨ!イカの・・・・・・・。

このイカモドキ照明にはつい最近までのシールが付いていた。

13年前の展示会で予約されたもの。

その後行き違いでこのイカモドキ照明は人の手に渡る事なく、震災も潜り抜けて仕事場の隅で埃を被っていた。

暮れのイカ話でこのイカモドキ照明を思い出し、年の初めに手を入れる事にしていた。

古い胴体の和紙を外し貼り替、真ちゅうを加工した足も磨き上げた。

Photo_2

少年の頃に食したイカのすり身のフライとはまた違ったインパクトを感じている。

海に見立てた庭の桟橋に置いてシャッターをきった。

今年最初の手仕事。

加布里のイカモドキ。

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