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2014年9月

2014年9月28日 (日)

サンプル・・・・・・・・・

 高い空にひぐらしの独奏。

地元球団の足踏み状態に一喜一憂しながら季節を迎えている。

先日までは少し動くと汗ばんでいたのが嘘のよう。

仕事をするのには良い季節。

1ヶ月以上前から取り掛かっていた仕事も現場への納品を待つだけ。

慣れない素材との格闘だったが、終盤は素材の扱いにも慣れ、先に製作した作品にも手を入れた。

いろいろと気を使ったが、今出来る事はしたつもり。

が、仕事は「作って終わり」と言う訳にはいかない。

言い方を変えれば現場に収めてからの方がいろいろと気を揉む事が多い。

今回は特に作品の取り付け場所が風雨に晒される場所とあって未知の部分が多い。

時間の経過で見えて来るものがある。

下地処理から仕上げまでいろいろ対応はしたが、後は経過を見るしかない。

だが、日参してその経過を見るわけにもいかない。

そんな事で、収めた作品と同じ素材や仕上げのサンプルを製作して、同じ様な環境に置いて経過を観察している。

Dsc05149

上部のサンプルは下地、塗装と工程の違う処理を施して経過を観察 下左はアルミに下地と塗装 ベランダで1ヶ月 下右は踵屋敷の外看板の塗装サンプル 取り付け日から同じ環境に置いある

サンプルは作品と同時製作。

残材を使って同じ処理を施す。

それをベランダや庭に置いてある。

Dsc05155

             サンプルとして製作したもの 庭に設置の予定

今回はメカもあったので仕上げのサンプルだけでは無く、同じ要素を持った作品を1台製作した。

風雨に晒して様子を見るつもり。

普段の製作している作品も1台はサンプルとして置いてある。

季節の変化で部屋に置いた作品でも変化する。

特にオートマタは湿気に敏感。

経過で修正する事もある。

修正はコンマの単位だっりもする。

Dsc05151_2

自然の力を試すべく半年ほど風雨に晒した作品 手前が室内で保管した作品 作品製作としてこんな方法も有りかな?と思っている

いまだに勉強する事ばかりだが、購入された方や現場からの問い合わせには答えられる様にしたいと思っている。

少し長いスタンスだが、その観察は次の製作の自信にもなる。

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2014年9月13日 (土)

慎重に試したら・・・・・・・・

 風に秋を感じている。

柿はたわわに実を付けているが、カメムシの悪戯でほとんどの実が変形している。

それでも皮を剥いてきれいな部分を口に入れると程よい甘味が口に広がる。

Dsc05090

桜は早々に葉を散らしている。

毎朝袋一杯の落ち葉。

落ち葉を集めるのはこの季節の日課。

仕事が捗る季節でもあるが、少し苦戦。

いろいろと試しながら進めている。

取り組んでいる造形は屋外に晒されるので雨風やUVなど自然から受けるダメージに対応しなければならない。

素材の選択、下地の処理、塗装の種類・・・・・・・・・何時も使っている材料とは違う。

不慣れな素材や工法と格闘している。

自信を持って出来ないところに不安が残る。

経験して学ぶしかない。

そこで主になる造形は2台同時に製作。

1台は試し用。

失敗は恐れていないが、確信したい。

下地処理、塗装など全て1台で試してから本番にかかる。

Photo

現在は木部の加工を終え、樹脂による下地の処理にかかっている。

遠い昔に経験はあるがほとんど忘れてる。

はじめて使うメーカーの材料、思い通りの結果が得られるのか?不安を抱えて1回目を塗った。

勿論、試作。

2液混合の樹脂なのだが、10:4の計量もシビア。

計量が悪いと硬化しないと書かれている。

取説が脅し文句に見えてくる。

10分後には粘度が上がって硬化がはじまると取説には書いてあるが、薄塗りなので時間通りには硬化しない。

柔らかいままの樹脂に脅し文句が横切る。

結果、5時間ほどかかって硬化したのだが、待つ時間は長い。

待った時間は長いが、確信を持って下地処理の本番にかかれる。

この後、研磨、塗装と作業は進むのだが、ほとんどが使った事の無い素材。

「何時ものタッチが出せるのか?」

最後まで気が抜けないが、慎重に試したら後は大胆に・・・・・・・・・・・。

不安もあるが、学びも多い今回の仕事。

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2014年9月 4日 (木)

プロペラ・・・・・・・・

 名前に羽が付いているせいでも無いが、羽が付いた作品が多いのも事実。

Dsc04525

    バードマンのシリーズ 糸を張って飛ばしてみた その必死さが笑える

ダビンチやリリエンタールが空に憧れた時に空を飛ぶ鳥に多くの事を学んだ様に、私も鳥の羽の機能的なその美しい形に魅かれ多くを模した。

もしも背中に羽が生えていたら・・・・・・・・・そんな妄想をしたのは私だけでは無いだろう。

空を自由に飛ぶ自分を想像して嬉しくなっていた少年の頃を思い出している。

空を飛ぶ事をリアルにした部品の一つにプロペラがある。

私がはじめてプロペラに触れたのは、小学校の低学年の頃。

学校のグラウンドで年上のお兄さん達が飛ばしていたゴムを動力にした模型飛行機。

映画「三丁目の夕日」の冒頭に出てくるあの模型飛行。

自分の模型飛行機を持っている年上のお兄さん達を憧れの眼差しで見ていた。

そんなお兄さん達の好意ではじめて機体に触れた。

機体は「泥で汚れた手で触ってはいけない」・・・・・・そんなオーラをはっしていた。

慌ててズボンの尻で手を拭いたのを覚えている。

専用の油で光っているゴム、工夫された翼の止め方や形も美しかったがやはり機体の先端に付いていたプロペラが印象的だった。

上昇気流がたつ秋口は近くの広場や学校のグランドには模型飛行機を飛ばす少年たちが沢山集っていた。

秋の高い空に模型飛行機はよく似合った。

小学校高学年、私もグランドに集まる少年の一人に混ざっていた。

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     デッドストックのプロペラを使って限定で発売された角胴の模型飛行機

キットからはじまって、キットをアレンジしたオリジナリも作った。

プロペラも工夫した。

滑空時には折りたためるモノやはプロペラの半分はバランスをとった針金状の変わったプロペラもあった。

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          私のプロペラコレクション 中央のバルサ製は折り畳み式

私たちがゴム動力の模型に夢中になっている頃、お兄さん達はUコンと呼ばれる小さなエンジンを動力にした模型飛行機を飛ばしはじめてた。

年齢や経験でステップアップ。

Uコンの機体はバルサやヒノキと言った木材が主材。

翼には絹布が貼られたりもする。

模型エンジン専用の燃料にはひまし油が混合されおり、エンジンを掛けた飛行機からは甘い香りが漂う。

飛行機は常に決められたワイヤーの長さで円を描く。

翼の先から出た2本のワイヤーを操って宙返りや背面飛行などの操縦技術を競う。

UコンはUコントロールの略で翼から出た2本のワイヤーを意味している。

2本のワイヤーは操縦者の手に握られたハンドルで繋がっている。

そのハンドルを操作する事で機体をコントロールする。

操作は尾翼のラダーの上下だけ。

コンバットと呼ばれる2機の飛行機を同時に飛ばし、尾翼に付けられた紙テープを切るという戦いの競技もあった。

空中で2機の飛行機が接触する事もある。

高価な機体が破損する。

Dsc05060

         現在製作している造形の資料の為に先日オークションで購入

折れたプロペラの破片は私たちにとっては宝の様な輝き。

折れても機能からくるその形は美しい。

刻印されたメーカーの横文字のロゴも良い。

折れたプロペラはたっぷりと燃料を吸い込んでいる。

プロペラからは甘い香りが漂っていた。

私のプロペラの記憶はこのひまし油の甘い香りとセット。

Dsc05058_2

            試行を繰り返しているオリジナルのプロペラ

いまこんな事を思い出しながら「風で動く造形」のプロペラを作っている。

自然が相手。

計算通りには行かない。

秋の高い空にプロペラの回る造形を想像しながら、経験と勘を頼りに試行を繰り返している。

 

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