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2014年9月 4日 (木)

プロペラ・・・・・・・・

 名前に羽が付いているせいでも無いが、羽が付いた作品が多いのも事実。

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    バードマンのシリーズ 糸を張って飛ばしてみた その必死さが笑える

ダビンチやリリエンタールが空に憧れた時に空を飛ぶ鳥に多くの事を学んだ様に、私も鳥の羽の機能的なその美しい形に魅かれ多くを模した。

もしも背中に羽が生えていたら・・・・・・・・・そんな妄想をしたのは私だけでは無いだろう。

空を自由に飛ぶ自分を想像して嬉しくなっていた少年の頃を思い出している。

空を飛ぶ事をリアルにした部品の一つにプロペラがある。

私がはじめてプロペラに触れたのは、小学校の低学年の頃。

学校のグラウンドで年上のお兄さん達が飛ばしていたゴムを動力にした模型飛行機。

映画「三丁目の夕日」の冒頭に出てくるあの模型飛行。

自分の模型飛行機を持っている年上のお兄さん達を憧れの眼差しで見ていた。

そんなお兄さん達の好意ではじめて機体に触れた。

機体は「泥で汚れた手で触ってはいけない」・・・・・・そんなオーラをはっしていた。

慌ててズボンの尻で手を拭いたのを覚えている。

専用の油で光っているゴム、工夫された翼の止め方や形も美しかったがやはり機体の先端に付いていたプロペラが印象的だった。

上昇気流がたつ秋口は近くの広場や学校のグランドには模型飛行機を飛ばす少年たちが沢山集っていた。

秋の高い空に模型飛行機はよく似合った。

小学校高学年、私もグランドに集まる少年の一人に混ざっていた。

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     デッドストックのプロペラを使って限定で発売された角胴の模型飛行機

キットからはじまって、キットをアレンジしたオリジナリも作った。

プロペラも工夫した。

滑空時には折りたためるモノやはプロペラの半分はバランスをとった針金状の変わったプロペラもあった。

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          私のプロペラコレクション 中央のバルサ製は折り畳み式

私たちがゴム動力の模型に夢中になっている頃、お兄さん達はUコンと呼ばれる小さなエンジンを動力にした模型飛行機を飛ばしはじめてた。

年齢や経験でステップアップ。

Uコンの機体はバルサやヒノキと言った木材が主材。

翼には絹布が貼られたりもする。

模型エンジン専用の燃料にはひまし油が混合されおり、エンジンを掛けた飛行機からは甘い香りが漂う。

飛行機は常に決められたワイヤーの長さで円を描く。

翼の先から出た2本のワイヤーを操って宙返りや背面飛行などの操縦技術を競う。

UコンはUコントロールの略で翼から出た2本のワイヤーを意味している。

2本のワイヤーは操縦者の手に握られたハンドルで繋がっている。

そのハンドルを操作する事で機体をコントロールする。

操作は尾翼のラダーの上下だけ。

コンバットと呼ばれる2機の飛行機を同時に飛ばし、尾翼に付けられた紙テープを切るという戦いの競技もあった。

空中で2機の飛行機が接触する事もある。

高価な機体が破損する。

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         現在製作している造形の資料の為に先日オークションで購入

折れたプロペラの破片は私たちにとっては宝の様な輝き。

折れても機能からくるその形は美しい。

刻印されたメーカーの横文字のロゴも良い。

折れたプロペラはたっぷりと燃料を吸い込んでいる。

プロペラからは甘い香りが漂っていた。

私のプロペラの記憶はこのひまし油の甘い香りとセット。

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            試行を繰り返しているオリジナルのプロペラ

いまこんな事を思い出しながら「風で動く造形」のプロペラを作っている。

自然が相手。

計算通りには行かない。

秋の高い空にプロペラの回る造形を想像しながら、経験と勘を頼りに試行を繰り返している。

 

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