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2015年4月 7日 (火)

創意工夫・・・・・・・・・・

 治具の話は何回かしてきた。

確かに治具があると正確で効率の良い仕事が出来る。

同じモノを数作る場合などは絶対と言って良いくらいに必要。

今回製作したのは、以前に紹介したバンコードと言う素材を使ったプーリー用のベルトを製作する為の治具。

Dsc06411

オートマタには動力の伝達と変速を可能にする歯車やプーリーは必要不可欠なパーツ。

滑らかな動きは歯車やプーリーあっての事。

Dsc06427

二つの歯車を組み合わせた場合、お互いの回転は反対に回転するが、プーリーを使った場合は回転の方向は同じ。

プーリーの特徴でもあるが、ベルトを捩じったりすれば回転の方向も向きも変えられる。

歯車を同じ方向に回転させる為には奇数の組み合わせが必要になる。

仕掛けのレイアウトにも制約が出てくる。

Dsc06412

数年前には決められたサイズのベルトしか無く、プーリーの構成にも制約があったが、長尺のウレタン製のコードが出て来た事でプーリーの使用頻度の幅は広がった。

コンパクトなレイアウトも複雑な加工も可能になった。

ここで治具の話。

このプーリー用のベルトは任意の寸法で製作出来るのだが、その繋ぎ合わせを正確にするのはかなりのテクニックが必要。

私は直径2~3㎜のコードを使用しているのだが、その2~3㎜の断面に熱を加えて正確に接着しなければならない。

専用の接着道具もあるようだが、かなり高額。

情報が少ない為、その正確さも分からない。

Dsc06416

コードの切り口に熱を加えてノギスを動かす事で接着する 切り口をセットするのに苦労する

今までは上の写真の様にノギスを使って加工していたが、セットする時間と正確さに問題を残していた。

3本製作して使えるのは1本・・・・・・・そんな感じ。

そこで製作したのがこれ。

Dsc06418

Dsc06419

   2本の丸棒を軸にコードと同じ幅の溝を持った木製のブロックはスライドする

製作は15分も掛からなかった。

2本の直径8㎜の丸棒と2つの木製ブロックで製作。

2㎜、3㎜のコードに対応した溝を持つ木製のブロクは2本の丸棒を軸に正確にスライドする。

Dsc06413

使い方は簡単。

コードを溝に沿わせてテープで止める。

多少コードに曲がりのクセがついているので左右のコードの断面が正確に接するか調整する。

Dsc06422

コードの断面に熱を加えるのは、万力にセットしたカッターの刃をバーナーで熱したモノ。

この刃でコードの断面に熱を加えて、素早く治具をスライドさせて熱で溶解した断面を接着する。

Dsc06415

                 この状態で正確に接合されている

Dsc06417

接着部分は溶けて盛り上がっているので、カミソリの刃などで切りとる。

これで自由なサイズのプーリー用ベルトが加工出来上がる。

かなりマニアックな話だったが、製作ノプロセスで必要になる創意工夫は作品の質を向上させるともに仕事を楽しくする。

仕事が楽しくなったら作品は面白くなる・・・・・・・・と、思っている。

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