カテゴリー「マイ コレクション」の記事

2009年10月 1日 (木)

トラデスカンティア・シラモンターナ・・・・・・

 連れ合いの実家の庭先には様々な植物が植えられている。

季節ごとに花を咲かせ楽しませてくれる。

その中の何種類かを、昨年のゴールデン・ウィークに持ち帰りベランダの鉢に植えた。

その中でも一際目をひいた植物があった。

肉厚の葉を持った存在感のある植物。

聞けば、自信はないが「むらさきつゆくさ」だと言う。

手持ちの図鑑やネットで調べたが、その植物の正式な名前は分からなかった。

その特徴的な肉厚の葉と太目の茎は白毛に覆われている。

葉の裏と茎はむらさき色。

持ち帰ったその年は葉だけを楽しんだ。

それは最小限の姿を残して冬を越した。

今年は春先から葉を茂らせ、6月には鉢から溢れんばかりに育った。

相互に葉をつけ、7月には45~50cmほどの高さになった。

茎も25本ほど。

中の一本が花をつけた。

はじめて観る花だった。

その時の写真は以前にも紹介した。

そのもったぶった咲き方が面白く、観察は毎朝の楽しみになった。

茎の一番上にある重なった葉の隙間から、その全体からみると頼りない大きさの可憐な花を一輪だけ咲かせる。

ピンクの花弁が3枚。

毎朝、同じ場所で開花、夜にはその花を閉じる。

3日後、違う茎にも花をつけた。

前に咲いた花を観察すると、その花弁の一枚にに隠れるように萎れた小さな花の痕を見つけた。

前の日に咲いた花の残りだった。

毎日同じ花が開花していると思った。

毎朝違う花が同じような場所で咲いていたのだ。

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① 赤い小さな蕾のようなものは前日咲いた花痕 ② ①の花が閉じたところ

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③ ①から2日後     ④ ③の翌日(前日の花とは違う花)

茎に一日一輪。

一度咲いた花は2度と咲く事はない。

花は一日限り。

不思議な咲き方を見つけて驚いた。

7月、夏の暑い日差しが気になって少し涼しい場所に移した。

毎朝2本ほどの茎に花をつけていたのが、次の日から開花がぴたりと止まった。

日当たりなど環境の違い?

移した事を少し悔やんだが、見守る事にした。

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9月、2ヶ月ほどの沈黙を破って突然開花しはじめた。

朝の日差しの中に白毛を光らせて、いっきに5本ほどの茎に花をつけた。

何か嬉しくなって、正式な名前がどうしても知りたくなった。

名前を知らない事が心地よくない思いでひっかかってもいた。

週末に資料の多い総合図書館に行く。

「むらさきつゆくさ」は頭から離れていた。

「原色園芸植物図鑑」・・・・・・・リアルなイラストによる図鑑。

ページを捲るしかないと思った。

棚にあったⅠ~Ⅳまでの4冊をテーブルに持っていき、Ⅰから順にページを捲った。

Ⅰ~Ⅲにはその姿は見当たらなかった。

少し諦めかけてⅣを捲る。

400ほどあるページの半分ほど捲ったところにその植物はあった。

花の咲き方が違うが、この植物に間違いない?と思った。

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トラデスカンティア・シラモンターナ(ムラサキツユクサ属)つゆくさ科とあった。

原産地は北東メキシコ。

以前にネットで「ムラサキツユクサ」と検索してみたが、ベランダにある植物の絵や写真は発見出来なかった。

が、聞いた「むらさきつゆくさ」は間違いではなかった。

正式な名前は分かったが、誰かにこの花の名前を聞かれたら間違いなく「むらさきつゆくさ」と答えるだろう。

少し自慢して、「むらさきつゆくさ属で北東メキシコ原産のトラデスなんちゃらかんちゃら・・・・・・」この程度が精一杯。

が、名前を知った事で少し胸をはってこの花を観賞出来ている。

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2009年7月31日 (金)

カポタスト・・・・・・

 山笠と帰郷でなにか夏休みは終わった感じが・・・・・。

秋冬に立ち上がる仕事に取り掛かってます。

ディスプレイの仕事は季節の先取りです。

夏の暑い時期にクリスマスを考えたりします。

汗を流しながら、クリスマスの資料を捲っています。

こんな事を40年ちかくやっています。

いつもの事ですが、思考が煮詰まった時は楽器を取り出して遊びます。

その日の気分でギターだったりバンジョーだったりします。

やる気はあるのですが進歩はありません。

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先日、天神に出たついでに楽器店に寄ってみました。

使っていたギター用カポタスト(以後カポ)がいまひとつ調子がよくなかったので買う事に。

店員に聞いてもこれと思う説明が無かったので、直感的に思ったものを購入。

それが写真のモノ。

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やはりデザインから入ります。

1966年発刊されたピート・シガー著「5弦バンジョーの弾き方」の“カポについて”の項に「貴方がまだ、バンジョー用のカポを持っていないのでしたら早く買って下さい。値段は僅かに数百円です。」。

結構ストレートな説明。

今では数百円では買えませんが、確かにあると便利な道具。

アコーステック・ギターを弾く人には必需品。

カポはキーを上げたり下げたり、複雑なコードポジションを押さえやすいシンプルなコードで弾けるようにしたりと便利なモノ。

特に多くの弦を1本の指(人差し指)で押さえるバレーコードは初心者にはなかな押さえ難いものです。

それをカポが容易にしてくれます。

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いろいろなギター用のカポ。

右上のカポが今回買ったものです。

ついでに買ったマーチンの弦と・・・・・・。

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バンジョー用のカポはギターのカポと比べると小さいです。

サムストリングと呼ばれるバンジョーの演奏を特徴つけている5弦は5フレット目にペグが付いています。

音は1弦の5フレットを押さえた音と同じ。

当然カポを着けてた時は5弦も同じように上げる必要があります。

それで5弦専用のカポ。

昔はそれぞれのフレットにネジ釘を着けてカポの代わりにしていたようです。

ネジ釘に弦を引っ掛けて・・・・。

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いまでは写真のような5弦だけを押さえる専用のカポがあります。

(左:カポ 中央:5弦用ペグ 右:5弦専用カポ)

取り付けは自分でしなければなりませんが・・・・・・。

ネジを締めると弦を押さえる為のアームが下がってくる仕組み。

5弦のどの位置も押さえられるようにカポは金物のバーをスライドします。

「カポ!!」「ふざけるんじゃネ~!!」・・・・・ロックやジャズのミュージシャンは言うでしょう。

確かにギブソンのレスポールやフェンダーのストラストキャスターにカポは似合いません。

ストラストキャスターにカポを着けて演奏していたミュージシャンを私は知っていますが・・・。

「ハードゲージの弦を張って、ハイポジションもなんのその、ギンギンかき鳴らす。それがロックと言うものでしょう!!」

ロッカーの声が聞こえます。

勿論、アコースティクギターのプレーヤーでもカポを好まない方もいます。

ローポジションとハイポジションを自在に操ってサウンドに変化をつける・・・・・。

音の好みもあると思います。

こちらは少し軟弱な愛好家。

便利なモノならお世話になるものにはなりたい性格です。

オイル不足の手にはいろいろと問題もあります。

それなりの工夫も必要になってきます。

仕事とは別でハードルが低くなれば、やる気も増すと言うものです。

ソフトゲージの弦を張って、カポをつけて・・・・・・・・。

気持ちよく弾けたら、何かよいアイディアも出そうな感じです。

仕事の合間の楽しみです。

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2009年6月 2日 (火)

香・・・・・・・

 毎日笑って過ごしたいと思っている。

が、時代や人のせいにはしたくないないが、不愉快な気持ちになる事も多々ある。

不安で気持ちが沈む事もある。

まだまだ修行が足りない。

音楽や落語を聴いたり、

楽器に触れたり、

自転車で海辺を走ったり・・・・・・気持ちのケアはいろいろ。

香を焚くのもその一つ。

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部分でもユニークな造形は香を焚く器。

長崎は「抱星窯」で焼かれたもの。

知人の家で開かれた展示会で見つけ、一目で気に入った。

デフォルメされたその造形を眺めているだけで気持ちが和み顔が緩む。

4年前の地震で棚から落ち、大きなダメージを受けたが、便利な接着剤に助けられ、壊れた痕跡はほとんど分からない。

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器の中央に置かれた三角錐の香立てに線香を立て火を着ける。

緩やかな曲線を描いて煙が立ち上る。

部屋に香りが広がる。

香もいろいろと試したが、最近は連れ合いの知人が薦めてくれた白檀の香りを焚いている。

癖のない柔らかな香りとユニークな造形の器は落ち着きの無い不快な気持ちや不安を静かにしてくれる。

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2009年4月28日 (火)

仕事の前に・・・・・・・

 仕事場での一日はギターのチューニングからはじまる。

金具が少し錆びついたケースからヤイリのギターを。

ヤイリはマーチンモデルの良質のギターを製作するヤイリが知名度が高い。

ビギンとのコラボレーションで製作されたテナーギター「一期一会」でも話題になった。

このギターは製作が追いつかず予約待ちだという。

ヤイリはオリジナルなデザインを試みている。

私のヤイリはピックガードが印象的な少しつぱったデザイン。。

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チューナーを使ってチューニング。

6弦から順にペグを巻く。

チューナーの表示が赤から緑に変わる。

5、4、2、1弦とチューニング。

3弦は切れやすいので週間は合わせたまま。

正しくチューニングされた弦は心地よく共鳴しサウンドホールの中に広がる。

音階で指慣らし。

硬くなった指をほぐす。

コードはEm。

0.5mmのソフトなフラットピックを使って6~4弦を叩く。

しばらくはダウンストロークでEmの心地よい音を楽しむ。

少し乗ってきたらアップストロークを加え、アクセントの効いたリズムを刻む。

ズン チャカ ズ ズ チャカ ズン チャカ ズ ズ チャカ・・・・・・・

6~4弦、低音を掻き上げるように弾く。

ちょっと癖になる。

Em→G→Em→G→Em→G・・・・・簡単なコードを繰り返す。

CやB7を加える。

6~4弦の3本の弦しか弾かない。

ケースの金具同様に腕は錆びたまま。

が、足がリズムを刻みはじめたら気分は一流のギターリスト。

ギターのボディーの響きが体に伝わる。

心地よく頭を刺激する。

昔覚えた曲のコードをなぞるだけ。

コードを押さえた指もタップを踏む。

ビートの効いた一日がはじまる気がする。

 

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2009年4月 1日 (水)

ペイント・マジック・・・・・・・

 前回の記事にコメント。

道具にはそれぞれのこだわりや思い入れがあるようだ。

で、思い出した事。

独立して直ぐの頃。

デザイン会社を経営するNさんからロンドンのアーティストを紹介される。

アーク・プロモーションと呼ばれるデザイン・コミューンにも参加していたペイント・アーティスト「ニックとクレア」。

彼らは壁画や絵画の修復技術「サーフェース・エフェクト」と呼ばれる特殊な技術を持って、その可能性を模索して世界を飛び回っていた。

刷毛や筆は勿論の事、海綿、、布、櫛、ブラシ、ビニールの袋、鳥の羽など様々な道具と塗料を使って魔法のようなペイント・テクニックを見せてくれた。

その仕事は日本のデザイン誌などでも特集を組んで紹介された。

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大理石、鼈甲、木などの素材表現。

木はその種類を描き分ける。

錆、カビといったマチエール。

素材表現とステンシルの組み合わせなど・・・・・・。

「サーフェース・エフェクト」・・・・今では珍しくない技術だが、当時はその言葉を知る人も少なかった。

その年に彼らと仕事をする事になる。

企業のプロモーション的仕事だったが、彼らの表現と技術を多くの人に紹介する事が出来た。

その表現は店舗デザインやインテリアなどにも取り入れられるようにもなった。

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           私が描いたデザイン・スケッチ

構成したプロップスに彼らがストーリーを持たせたペイントを施した

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その後も何回か彼らの仕事を見る機会に恵まれた、その技術の一端を学ぶ事になる。

別に手取り足取り教えて貰ったわけではない。

「門前の小僧・・・・・」貪欲な好奇心で彼らのする事を真似ていった。

彼らの使う道具を揃えた。

日本では手に入らないものは、海外に行った時に調達した。

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HOW TOの本も手に入れた。

素材重視の私の作品はペイントの占める範囲は極めて少ないが、塗料を使うときの表現はこの時に学んだもの。

何色かの塗料を重ね塗り、適当なタイミングを見計らってスポンジや紙ヤスリで拭き上げる。

下地に雑誌の切り抜きを貼って塗料を重ねる、海綿の左右に違う色を着けて叩く・・・・研磨してまた塗る。

独特の表情が生まれる。

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並べた面相筆、平刷毛、目地刷毛、ステンシル用の刷毛、ブラッシュ用の刷毛、などなど・・・・・・100円ショップで買ったモノから海外の専門店で求めたモノまで。

まだ値札の付いたモノもある。

100円で買ったからと言って使い捨てなどにはしない。

徹底的に使い込む。

今では使う種類は限られているが、揃えた様々な刷毛や筆は覚えた技術と同様に私に安心感と自由な表現を提供してくれる。

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2009年3月 5日 (木)

始祖鳥記・・・・・・・

 「久しぶりに一気に読めた本でした!」と岡山を知るT氏から紹介された。

飯嶋和一の「始祖鳥記」。

2000年2月に発行。

「飛ぶことを夢見た実在した男の話」

「ライト兄弟に大きな影響を与えたオットー・リリエンタールがハング・グライダーで飛行実験した1896年から遡る事110年も前の話」

「リアルな飛行具の製作プロセス」・・・・・・興味を惹かれるフレーズが並ぶ。

勿論、始祖鳥にも惹かれた。

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備前の国・・・・・児島郡八浜。

岡山藩の良港の一つで、回船問屋や船待ちの商人などが泊まる宿屋が建ち並んでいた。

「桜屋」は「岡山に寄るなら桜屋へ」と船頭たちの間でも有名な上宿だった。

主人公の「幸吉」は桜屋の次男として宝暦7年(1757)に産まれた。

7歳の時に父親の突然の死により「桜屋」は急速に衰退する。

幸吉は親戚の傘屋に奉公に出される。

手先の器用な幸吉は傘貼りの仕事もみるみるうちに上達する。

気晴らしに時々出かけた両児山から空を飛ぶ鳥を眺めていた。


年号が変わって、物語は天明のころから始まる。

「天明の飢饉」・・・・・子供や年寄り、弱いものがつぎつぎと命を落としていた。

疫病のせいとされているが、「政(まつりごと)の仕組みのせいではないか?」と・・・・・。

貧しい人たちは政への不満を募らせていた。

そんな時、岡山城下に藩の矢政をあざ笑いながら夜な夜な不思議な鳥、鵺(ぬえ)が飛ぶという噂が流れる。

町の人たちは、この噂を不満のはけ口として騒ぎたてた。

噂の鵺は実在した。

腕の良い表具師が自ら製作した大凧に乗って飛んでいたのだ。

幸吉29歳の時。

幸吉は大空への憧れを形にする事にとり付かれていた。

ただただ空を飛びたいと言う夢を追い続けていた。

「そんな人が居るのなら」と困難な夢を実現していく者、そんな生き様を応援する者・・・・。

幸吉のした事は人々に希望を与え、様々な物語を生んでいく。

3部構成になっているこの物語に悪い人は出てこない・・・・気骨のある男たちが痛快なまでに物語をすすめていく。

不況、難病、腐敗した政治・・・・物語の背景が「今」と妙に符号しているのも何か考えさせられるものがあった。

読後感は爽快、優しさに満たされた。

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「鳥のように空を飛ぶ」・・・・幸吉同様に飛ぶ道具に興味を持って製作した作品。

鳥を模すところからはじまった・・・・・・・。

タイトルはそのまま「バードマン」・・・・鳥人間。

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2009年3月 1日 (日)

シーサー(頂きモノ-Ⅳ)・・・・・・・

 永い付き合いの友人から沖縄旅行のお土産。

「貰っても嬉しくないお土産」と言って手渡された2つの包み。

気遣わせまいとの心遣い。

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一つは「森のかけら」・・・・・・・包みを開けると木の香りが部屋に広がる。

琉球松、センダン、クスノキ、テルハボク・・・・小さなブロックが発する木の香りは何か気持ちを落ち着かせる。

もう一つの包み。

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沖縄らしく、英字の新聞紙に包まれていた。

他意はないのだろうが、何か不思議な思い。

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赤色に彩色された力強い造形のシーサー。

想像上の守り神はよく観ると愛嬌もある。

沖縄では屋根の上にシーサーを据置き魔よけとしている。

東北の方角に向ければ暴風の災難を除く。

南の方角に向ければ火難の火伏せとされている。

地域にもたらす厄から逃れる願いが込められている。

病と事故よけ・・・・・・Yさんの心遣いを受け止めて自宅に飾る。

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2009年2月28日 (土)

最近頂いたモノ-Ⅱ・・・・・・・

 新年、花の季節、暮・・・・・・・年に何回か集う昔の仕事仲間。

仲間と言っても当時の立場は様々・・・・・・垣根を払ってのお付合い。

暮、新年のタイミングが合わず、2月に入ってからの新年会。

リタイヤしたメンバーからリタイヤしそうなメンバー、現役で活躍する人・・・・・今の立場もそれぞれだが、何の違和感もなく集う。

今回は鶏の鍋を囲んでの集い。

時々「ドッキリ!!」な報告もあるが、近況や情報交換。

この会では生産性は求めない。

会の終わりにプレゼント。

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60歳の祝いに赤づくし。

パンツに靴下、ハンカチ・・・・・元気が出そうな男の身だしなみ。

ファッションに携わるメンバーの趣味の良い選択。

CALVINのロゴを見て「バック・トゥー・ザ・フィチャー」を思い出す。

このパンツを穿いて過去に戻ったら「貴方の名前はカルバン?」どころの話では済まないだろう・・・・・・。

ちょっと楽しい妄想をした。

いずれにしても「ここぞ!!」と言う場面で穿くことにする。

N会の皆さんに感謝。

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2009年2月26日 (木)

最近買い求めたモノ-Ⅱ・・・・・・

 前から気になっていた。

ギターを持って歌うアーティストのギターヘッドに着いているパーツ。

今年に入ってそれが調弦の為のチューナーである事を知った。

そのくらいに楽器と離れていた。

昔は音叉でチューニングしていた。

鳴らした音叉をギターのボディーに当てて調弦した。

ハープで合わす事もある。

私は20年ほど前に買ったギター専用のギター・ピッチ・パイプなるものを使っていた。

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弦と同じ数の吹き口。

E、A、D、G、B、E・・・・・パイプに息を吹き込むと各弦の音が出る。

弦を鳴らしながらパイプを吹く。

耳が共鳴する音を判断する。

少し自分の耳に不安を持った・・・・・知った新しいモノを欲しがる気持ちも働いた。

デジタルなギターチューナー。

ネットで調べて買い。

2日後には手元に届く。

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ギター、ベース、ウクレレ、クロマチック・・・・・4種の楽器がチューニング出来る。

弦の振動がよく伝わるところにクリップで取り付ける。

スイッチを入れるとLCDディスプレイが現れる。

ギターモードを選択。

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6弦から合わせる。

弦を名鳴らすと合わせる弦が表示される。

低いとメーターは中央より左側で赤色に表示される。

高いとメーターは右側で赤色に表示される。

その表示を見ながらメーターが中央に位置し、緑色になるようにする。

このチューナーでは耳ではなく、目が音程を判断する。

まだ慣れていないせいか、不安が残る。

デジタル機器を信頼していない。

ピッチ・パイプを持ち出して確かめてみる。

オヤジのやる事。

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2009年2月25日 (水)

最近頂いたモノ-Ⅰ・・・・・・・

 近所に住みながら、ここのところすれ違っていたMさんから頂きモノ。

怡土の酥 (い とのそ) 』と名づけられた『蘇』と言う珍しい食べ物。

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今から千年以上前の奈良・平安時代に、天皇や貴族だけが口に出来たという貴重な食べ物『蘇』。

新鮮な牛乳をゆっくりと煮詰め、固形にした『蘇』は滋養、強壮、美容、不老長寿の高級食材として珍重されたと言われる。

約30kgの牛乳から、わずか3kgしか出来ないと言う。

聖徳太子も好んで食した「いにしえの日本のチーズ」と呼ばれる『蘇』は『醍醐』とも言われ『醍醐味』の由来にもなっている。

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不老長寿を願って家族で一口づつ。

口に広がる『醍醐味』は永い歴史の味のようでもある。

皆で顔を見合わせる。

少し寿命が延びた気がした。

健康を気遣っての届け物に感謝。

Mさん、「ご馳走さまでした!!」。

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2009年2月24日 (火)

最近買い求めたモノ-Ⅰ・・・・・・・

 知り合いが営む人気の雑貨店「UNTIDY」。

雑貨店と括ってしまうのは説明が不足。

日用的なものからアート、オブジェ、アンティークまで、独創的なコレクションとオリジナルが心地よい空間に並ぶ。

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「すみれちゃんが描いた絵」・・・・少し前の企画展。

オーナーの知り合いのお嬢さんが3歳の時に描いた猫の絵。

子供ならではの作為の無い自由で心地よい線とフォルム。

手間をかけた染め抜きの手ぬぐい。

味わいのある自然な色が特徴。

何度でも試したであろう色だし。

シルク印刷でプリントされた布は小物入れやトートバックに。

摺りは最高の技術者が担当。

縫製はオーナー自ら参加する。

シルバーに彫金されたペンダントヘッド。

「すみれちゃんの絵」を優しい眼差しと積んだ経験でオリジナルな作品に仕上げている。

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「たかが子供の絵、されど子供の絵」・・・・・・・子供の絵に嫉妬して手ぬぐいを2点。

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我が家の娘が4歳の時・・・・18年前に描いた絵。

トトロに出てくる「ネコバス」が対象だっと記憶する。

親ばかで宝のように大事に保存している。

思い出して並べてみる。

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2009年1月22日 (木)

iPod・・・・・・

 「優しい人たち」からのプレゼント iPod nano。

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PCのUSBポートに接続して充電・・・・・・・・・・・・!

iTunesをダウンロードして曲を取り込む。

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The journey of 60th years passed・・・・・55曲の他に好きなアルバムも4枚。

娘も参加して好きな曲を入れる。

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9cm×4cm、厚さ6.4mm、重さ40g・・・・この大きさに2000曲。

鉱石ラジオからはじまった世代には何か不思議な感じ。

連続再生時間24時間。

ビデオ再生時間4時間・・・・・・・・・・ウム~~!恐るべしiPod。

週末には落語全集でも入れてみよう。

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2009年1月15日 (木)

年の始めに・・・・・・

先日紹介させて頂いた「始祖の船」のプロモーション・ビデオが作られました。

Yumicoさんが撮られた写真を構成したもので、素敵な曲と広がりのある画像が楽しめます。

「時空カフェ」にアクセスを・・・・・。

音楽繋がりで・・・・・・・・。

暮に気軽なパーティーの誘い。

建築家のS氏の車で知人の別荘に。

道中、車のデッキから流れる懐かしい音楽。

ブラザース・フォー。

先日BSでコンサートの模様を観たばかり。

聞けば、懐かしく思い出してはまっているとの事。

このCDはお嬢さんも気にっていると言う。

うろ覚えだが、何曲かは口ずさめた。

その日のパーティーでS氏はギターでは無く、サックスを手にお嬢さんのフルートとコラボレーション。

羨ましい光景を目にした。

グラフックデザイナーのO氏がギターを始めたとの情報。

ちょっとした集まりにはギター持参で覚えたての曲を披露しているとか・・・・・。

曲は60年代には懐かしい「パフ」、「七つの水仙」・・・・・・・・。

年賀に「カントリーギターなんぞを習いはじめました」の添え書き。

おい!おい!

おじさん達が何やら目覚めて行動的。

手を動かしたり頭を使うのは「ボケ防止」によいという。

まさかリハビリ代わりに始めてたわけでも無いだろう。

どちらにしても、見過ごせない。

仕事場の押入れは「どらえもん」のポケットのよう。

何でも出てくる。

ギターは勿論の事、フルート、サックス、ブルースハープ、バンジョー、etc・・・・・・・・・・。

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高校の頃、時代の洗礼を受けてバンドを組んでいた事がある。

フォークブームの真っ只中。

若者はアメリカから持ち込まれたIVYルックとその文化を象徴するフォークミュージックに夢中になっていた。

若者達はボタンダウンのシャツを着るのと同じようにフォークギターを持っていた。

私も例外ではない。

いまは百道の浜から吹きつける風で腕はしっかりと錆び付いている。

先日、楽器の感触を思い出させられた・・・・・・錆付き具合も。

今年の課題として、何か挑戦してみる事に。

で、何をやるか?

管楽器?肺活量も自信が無いしS氏とかぶる・・・・・・。

ギター?O氏と比べられるのも問題・・・・・・。

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いろいろと妄想した上でバンジョーに再度挑戦してみる事にした。

焦らずに、ゆっくりと、無理をせずに練習してみようと思った。

久し振りにケースから出したバンジョーはことの外重い。

30年以上前、少し奮発して買ったもの。

ブルーグラス仕様なのでずっしりと重い。

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チューニングを終え、軽くブラッシュしてみる。

音は心地よい。

ここ数十年の作業で疲れた手。

少し心配だったが、指は何とか動きそうな気配。

教則本も揃っている。

日に一度・・・・・日課にしてみる事に。

リハビリのつもりで・・・・・・・。

今年のクリスマスには「グリーンスリーブス」でも一曲。

年の始めにクリスマスの事を考えてみた次第。

どうなる事か???。

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2008年11月11日 (火)

切手・・・・・・

 切手・・・・・何故だか私はこの小さな印刷物が気にっている。

届いた手紙に珍しいデザインの切手が貼ってあったりすると何か嬉しい気持ちになる。

価値は同じだが貨幣には無い自由なデザインがいい。

使用済みは作品のコラージュなどにもよく使う。

年賀状のモチーフにした事もある。

あのアンディ・ウォホールも作品にしている。

コレクターではないので、その価値うんぬんは無い。

大御所の絵画を手に入れたような気分にさせる日本の近代美術をテーマにした記念切手。

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時代の傾向を象徴する戦後50年や20世紀のメモリアル切手。

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海外のノミの市で見つけた使用済みの切手。

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無造作に袋に入れられている。

押されたスタンプはどんな手紙をどんな相手に送ったのか?

想像するのも楽しい。

旅行のお土産に貰ったりもする。

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決してコレクターではない。

お土産に買ったりもする。

旅先の郵便局に行く。

日本同様に珍しい記念切手が置いてあったりする。

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米国の1900年~2000年までの100年間を祝っての切手。

喜ばれる、少しマニアックなお土産。

円形や楕円、三角といった変形の切手もある。

時代を映す美しくデザインされた切手は何度見ても飽きない。

切手を貼る・・・・・凝縮された小さなアートは、このリアルな行為をほんの少しだが創造的な気分にさせてくれる。

そんな機会も少なくなってはきているのだが・・・・・・・。

※ 画像をクリックすると大きな画面が開きます。

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2008年8月15日 (金)

ART/LIFE・・・・・

 今回の個展はいろいろと実験的な事を試みている。

サイレントオークションもその一つ。

その展示品の中で注目されてるのがこの「ART/LIFE」。

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ART/LIFEは「創造でのコミニュケーション」を旨とした、アメリカはカルフォルニア発のアート・ブック。

月刊誌で200部限定で発行されている。

表紙は勿論、中に綴じられているのは全てオリジナル作品。

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25~35名のアーティストが作品を提供している。

コラージュ、ペイント、シルク印刷、コピーに着色・・・・・21.5cm×28cmのスペースに様々な技法の作品が綴じられている。

「最後のアングラ芸術家」と言われた沼田元氣氏の作品などが綴じられている号もある。

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各アーティストが同じ作品を200部製作。

参加したアーティスト分のページ数になる。

200部という条件の中でクリエイトされたアイディアも見もの。

勿論、各作品にはエディションナンバーがつけられている。

私はこのアート・ブックをNYはソーホーのリッゾーリ(RIZZOLI)で見つけた。

質、ボリューム、月刊、発行部数、価格(低)・・・・・全てが驚き。

私はこのアート・ブックを3年間にわたって購入。

22年前の事。

今でも裏表紙にリッゾーリの価格シールが貼られている。

私はこの大竹伸朗のスクラップ・ブックにも似たアート・ブックから新鮮な刺激とインスピレーションを沢山貰った。

ゆっくりと観てもらいたい展示品の一つ。



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2008年7月 1日 (火)

ちびまる子ちゃん・・・・・・

 「ちびまる子ちゃん」の4コマ漫画・・・・・。

西日本新聞の朝刊で連載が始まったは1年前の7月1日。

どこかに在りそうでななさそうな・・・・・。

憧れの家族の形でもない・・・・・・。

家族のお手本にもならない・・・・・・・。

そんな家族を真中にした話。

掲載が始まって1週間ほどして、この4コマ漫画をスクラップする事を決める。

別に目的はない。

読んだら、切って貼る。

ただそれだけ。

しいて言うならば「継続する事」に意味合いを・・・・・・。

100円ショップで購入した60シートのレポート用紙。

1ページに3話。

毎朝、前日の朝刊を持ち出して、ハサミで切り抜いてスティック糊で貼り付ける。

日付と曜日だけを記しておく。

1分足らずのセレモニー。

時々、何かのタイミングで4~5日貯めてしまう事がある。

たったの4~5日なのに何か作業量としてのハードルは高くなる。

10日も貯めたら、多分挫折するだろう。

そんな訳でなるべく翌朝にはスクラップする様心がけている。

最近では日課として定着した感がある。

毎朝、歯を磨くように。

はじめて1ヶ月、8月に1週間ほど仙台に出かけた。

家族全員で出かけたので、期間中新聞の配達を止めた。

はやくもスクラップに空白が出来てしまうのかと残念に思った。

が、出先の地方誌「河北新報」にも掲載されていた。

その期間は「河北新報」から切り抜いた。

後で知ったのだが、掲載誌は前述の2誌の他に、北海道新聞、東京新聞、中国新聞、徳島新聞、神戸新聞、中日新聞の8誌に掲載されているとの事。

休刊日などもあって、なぜか丁度’07年の12月31日分でレポート用紙1冊60ページが埋まった。

180話。

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連載開始から3月までは日祭日がカラーでウィークデーはモノクロ。

今年の4月1日からは毎日カラーで紙面を華やかにしている。


この作業にどんな意味・・・メリットがあるのか?

無意味なこの作業。

時々理屈ぽっくなっている事との帳尻あわせか?

ここまで来ると何かやめられない。

ここに書いてしまったのでなおさら・・・・・・。

この1月には掲載開始から4ヶ月分が単行本にもなった。

切り抜いて貼る・・・・・この欲の無いストイックな行為が気に入っているだけの事。

1年間、2冊目のレポート用紙1枚を残して、6月30日分357話目を先ほど貼り終えた。

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2008年5月24日 (土)

ウォホール・・・・・

 前回、シルクスクリーンの話を書いた。

宇野亜喜良や横尾忠則のシルク印刷の作品にも刺激を受けたが、一番刺激を受けたのはポップ・アート界の旗手と言われたアンディ・ウォホール。

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彼はシルクスクリーン印刷の魔法を巧みに使って刺激的な作品を量産した。

量産出来る技法としてシルクスクリーン印刷を選択したとも言える。

彼の作品は反復する。

毛沢東にしてもマリリンモンローにしてもプレスリーにしても、色を変え、サイズを変え反復された。

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『1回的なものよりも反復的なものこそが「芸術」である。
量産の商品と「芸術」の差異はなく、したがって「将来のギャラリーはデパートである」。』

ウォホールの言葉。

実際、ウォホールはニューヨークのブルーミングデール百貨店のウインドウで作品を飾っている。

また、その言葉は現在のアート界の様相に何か符号している様にも思われる。


福岡は天神の松屋、現在のミーナ天神の地下駐車場で開催されたウォホールの展示会。

昔、消防署だったウォホールのアトリエをイメージしての事か・・・・・・。

無機質な空間にウォホールの絵はよく似合っていた。

例の無い空間での展示演出に新鮮さを感じた。

その展示のアイディアに拍手した事を覚えている。


名の知れたファッション・デザイナーのオフィスに勤めるI氏の誘い。

マンハッタンは西18丁目に位置する伝説的な日本料理店「カフェ・セイヨウケン」に食事に出かけた。

前回、この店に訪れた時は「自由の女神生誕100年」を記念したポスターのお披露目会が開かれていた。

作者は海外で活躍していたあの「ヒロ・ヤマガタ」・・・・・その記念的な場所に居合わせた。

「ヒロ・ヤマガタ」もまた、シルクスクリーンで世界に名を上げていた。

その日「カフェ・セイヨウケン」ではあの赤いリキュールで有名な「カンパリ社」のパーティーが開かれ、広いフロアは人で溢れていた。

我々が席に着いて15分もした頃、ドアを開けて黒のジーンズに黒のジャケットを身に纏った白髪の男性が入って来た。

ウォホール氏、その人だった。

首からはミノルタのカメラ。

手には彼の編集するインテヴュー誌が握られていた。

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しばらくするとウォホール氏は連れの知人に持っていたインタヴュー誌をプレゼントしてくれた。

憧れのアーティストとの対面に興奮した。

思いのほか小柄で物静かなウォホール氏。

どこにあのエネルギッシュなパワーが秘められているのか?

そんな印象を持ったのを覚えている。

1986年、寒い冬の訪れを感じさせる時期の事。

ウォホール氏は年の明けた1987年2月22日に亡くなった。

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ウォホール氏が亡くなって21年が経つが、作品は今も我々の近いところに在る。

それは量産を可能にしたシルクスクリーの恩恵のようでもある。

※リズ・テイラーの作品は1987年にニューヨークの近代美術館で開催された回顧展のポスターから。

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2008年5月16日 (金)

マイ・ロンサム・カウボーイ・・・・・

 14日の夜に開かれたニューヨークのサザビーズオークションで、村上 隆の等身大フィギュア「マイ・ロンサム・カウボーイ」が予定落札価格(300~400万ドル)を大幅に上回る、1,516万ドル、日本円にして約15億9200万円で落札された。

会場では大きな拍手が沸きあがったとの事。

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私はこの実物を2001年に東京現代美術館で開催された村上 隆の個展「召喚するかドアを開けるか回復するか絶滅するか」で観ている。

「ヒロポン」と並びサブカルチャーを象徴する作品である事は間違いない。

その作品は一度観たら、忘れようとしても忘れる事が出来ないインパクトを持っている。

が、先日報道された平面作品「達磨」、今回の「マイ・ロンサム・カウボーイ」にしても、驚きの反面、異常とも思える高価格には、好意的な興味を持っている私でも困惑を禁じえない。

需要と供給・・・・・・求める人が居るからこの価格なのか?

作品の価値、価格は何を基準に決まるのか?

現代美術をテーマにしたレポートの中で、村上 隆同様に、世界で注目されている奈良美智の作品を転売目的で買い求める外国のキューレターの姿があった。

その姿は異常なほどに執着していた。

彼等のような人々が作品の価格を高騰させているのだろうか?

その背後に、純粋な美術愛好家だけでは無く、投資を目的とした企業や個人が存在する事も事実。

多分、そんな事は村上 隆は十分承知しているだろう。

片手に数億円の等身大のフィギュアや絵画。

もう一方では掌サイズの食玩フィギュア。

16億円は別にして、このスタンスは嫌いでは無い。

「美術界は変わりますヨ!」・・・・・今回の事に関して村上 隆がコメントの最後をこう結んだ。

「どう変わるのか?」それを目にするのは遠い未来ではないだろう。

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950円のキーホルダーと携帯ストラップ。

これも村上 隆。

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2008年5月 3日 (土)

リストウォッチ・・・・・・

私は時計を身に着けていない。

時計を身に着けなくなって20年くらいになる。

N・Yでは街でよく時間を聞かれた。

その時は着けていた。

別に腕時計が嫌いな訳ではない。

むしろ好きなほうだと思う。

美しいデザインのモノは気になる。

欲しいとは思うが、着ける気にはならない。

身には着けないが腕時計は持っている。

持ってはいるが持ち歩かない。

持ち歩かない事へのこだわりはない。

ただただ、持ち歩かないのだ。

時計を持たないからと言って、待ち合わせに遅れた事はない。

これからも着ける気はない。

多分・・・・・・・・。

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NYで買ったアンティークの時計。一度失くしたのだが、知人の助けで戻ってきた。

ベルトを付けるピンは本体に固定されている。

なので既成のベルトは使えない。

アンティークである。

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500円で3個・・・・こんな感じで集めたクレーンゲームの時計。

いずれ作品の素材に・・・・・・・。

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村上隆デザインのidob君の縫いぐるみ。

縫いぐるみの首の部分のチャックを開けると中から時計・・・。

テクノピュリティ(ソーラ搭載)をベースにidob君をデザインしたレアな時計。

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これも限定。

試しににも使った事がない。

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2008年3月23日 (日)

ヴィジョネア№25・・・・・

ヴィジョネア №25 The Anniversary Issue  エディション№509

ファッションとアートを題材にしたビジュアル誌、ヴィジョネア。

ファッション界ではヴィジョネアとのコラボレーションが一つのステータスにもなっていた。

№25は、号を記念したスポンサー無しの特別エディション。

ヴィジョネアの語源“幻想”をテーマに、号数と同じ25枚の作品を収録。

パッケージはアナログなLP盤のジャケット仕様。

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サンローラン、プラダ、ジル・サンダー・・・・日本からは山本耀司、石岡瑛子などが作品を提供している。

25ページ目には、1万枚限定でヴィジョネアがアートディレクションを担当したテイ・トウワのニューアルバム“VISIONARY SOUND TRACK”のCDが添付。

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2枚組CDを1枚にミックスしたヴィジョネア25号特別版。

 

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山本耀司、サンローラン、イザベル・トレドのデザインはパートナーのルーベン・トレドのイラストで・・・・・・。

限定5000部

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2008年1月26日 (土)

T.MURAKAMI・・・・・・

 「VOUGE NIPPON 2月号」の記事で触れた美術とフィギュアの専門誌に付けられた村上隆の付録の話。

2003年11月30日に発行されたフィギュアの専門誌「フィギュア王」№71に付けられたのは自画像的な作品“Strange Melting Dob”。

2001年に製作されたデーター作品を「フィギュア王」用に彩色したもの。

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表紙はお馴染みの花・・・・花(Cosmos)。

シリーズの発端は日本画「雪月花」に由来している。

カワイイ!と簡単な形容詞で語られたてしまいそうなキャラクター・・・・

花(Cosmos)、Mr.DoBも様々なキャラクターの「生き残りの秘密」や「普遍性」を検証、解析した結果、生まれた作品。

ここに村上隆が世界で評価されている「人気の秘密」が有るようにも思われる。

特集は「村上隆 キャラを立てろ!」。

付録のコピー「世界に一つ・・・・」も戦略的。

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表紙を開くと、1992年から2003年にかけて製作された“Mr.DoB”の変形パターンが紹介されている。

本文も食玩の紹介、海洋堂の宮脇専務との対談や天才造型師BOUMEや岡田斗可夫などの記事も。

マニアには充実の一冊になっている。

「フィギュア王」71号は村上隆のフィギュアのおまけが付いて定価1,280円。


「美術手帳」と言えば美術誌の中でも「親分格的」な専門誌。

この本に取材される事を目標にしているアーティストも多い事と思う。

2001年の11月号も村上隆特集。

奈良美智との対談も今となっては夢のような組み合わせ。

2003年10月号「創刊55周年特大号」特別付録に付けられたフィギュアは「Miss Ko²」。

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「 Miss Ko²」は村上隆と海洋堂との最初のコラボレーション作品。

「クリスティーズ」で56万7500ドル(日本円で約6180万)で落札されたのがこの作品のフルサイズ。

付録に付けられたフィギュアは高さ10cm。

フルサイズの作品は高さ186cm。

青島千穂+村上隆の美しい表紙に飾られた10月号。

内容も「新しい身体と彫刻の美学・ポスト ヒューマンから美少女フィギュアまで」。

彫刻=フィギュア=アート・・・・興味深い内容の一冊。

「美術手帳 創刊55周年特大10月号」は村上隆のフィギュアの付録が付いて定価2、200円。

少し「オタク」なコレクションより。


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2008年1月15日 (火)

VOGUE NIPPON 2月号・・・・・

 久し振りに女性ファッション誌を買った。

以前にも話した事があるかもしれないが、数年前までデイスプレイ・デザインの仕事をメインに活動していた。

百貨店の仕事が主だったので90%位が衣料関係。

当然の事、商品の情報を知っていなければデザインは出来ない。

「アンアン」「ノンノン」「流行通信」「ハイ・ファッション」「ヴォーグ」「ウオモ・ヴォーグ」「メンズクラブ」などなど・・・・。

書店に並ぶファッション誌には目を通した。

「今年は花柄がトレンドです。」

「素材は自然素材が主流です。」

「シルエットは少しゆったりめで長めのレングスが特徴です。」

「コディネイトは・・・・・・・・・です。」

そんなタイトルや文面にアイディアの素を見つけていた。

創作に強く引かれるとともにフッション誌に目を通す回数も減り、買う本も限られてきた。

書店や図書館で海外のファッション誌に目を通す事はあるが、ここ10年くらいは読める女性ファッション誌を買う事はなかった。


カイカイキキ・・・・・日本のポップカルチャーとなった村上隆が主催するアート製作会社。

作品や活動の紹介、村上作品の販売などを展開するカイカイキキマーケットプレイスから久し振りに続けて2通のメール。

1通は新作ポスターの紹介。

1通が12月26日に販売された「VOGUE NIPPON」2月号の案内。

この女性ファッション誌に村上隆のアニメーションDVDが特別付録で付いているという情報。

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村上隆と言えば、NYのオークション「クリスティーズ」で日本現代美術至上最高金額6,180万円で作品が落札された事でも話題になった現代美術を代表するアーティスト。

過去には美術やフィギアの専門誌に村上隆の小さなフィギュアが特別付録に付いた事はあるが、DVDは初めて。

業界では随分前から話題になっていたが、ファッションとアートの取り合わせも興味深い。

その魅力に誘われて購入。

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このアニメーションDVDはLA.MOCA(ロサンゼルス現代美術館 ゲフィコンテンポラリースペース)で開催されている、村上隆の大回顧展(C)MURAKAMI展においてリリースされた10分間のアニメーション作品「カイカイ&キキ Episode 1 種をまいたよ」の2ND-EDITION。

2ND-EDITIONとは? 今作で初のアニメーション監督をする村上隆が納得いくまで創り直していく今作品の2回目のバージョン。

この作品はこれからも創り直され、進化し続けていくとの事。

3RDもリメイク中。

久し振りのファッション誌。

フラワープリントのファッションは懐かしく、星座の占いに歳甲斐もなくざわめき、アートな空気に溢れた満足の1冊。

価値有る?12分45秒のアートアニメーションDVDが付いた「VOGUE NIPPON」の2月号、定価680円。

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2007年12月23日 (日)

CHRISTMAS Ⅴ―サンタ・・・・・

 10年ほど前から作品を家に持ち込んで季節ごとの雰囲気を楽しんでいる。

作品の管理もあったので今年は「森の人」というタイトルの作品を年間通して飾った。

夏には緑の造花を加えたりと、少しづつ変化させている。

1週間ほど前に帰宅すると飾りの雰囲気が変わっていた。

緑の葉がポイセチアに変わっていた。

家のそこかしこにサンタが出現していた。

頂いたり、旅先で買ったり、仕事で使った残りなど・・・・いろいろなデザインのサンタ。

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造形家Oさんの桜の枝を素材にしたサンタ。大きくなったキリン草の前で。

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料理教室の先生から頂いた蝋燭のサンタ。

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映画“サンタクロース”でも重要な要素になっていたウォータードーム。

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トイレの隅・・・・・・こんなところにも。

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サンタ、揃い踏み。

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「森の人」






 

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2007年12月12日 (水)

CHRISTMAS Ⅱ―ボブ・ベンジオ・・・・・

 この時期になるとある人のことを思い出す。

1986年、この年の1月 私はニューヨークに居た。

知人の紹介を受けて5番街の高級百貨店サックス・フィフス・アベニューのVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)の最高責任者ロバート・ベンジオ氏に会う為に。

ロバート氏はウインドウは勿論の事、店内の商品演出全ての責任者で副社長の肩書きを持つ。

彼の一言で商品演出の全てが決まる。

スタッフからはボブの愛称で慕われていたと聞く。

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私は知人経由で受け取っていたサックスのレターヘッドの入った手紙を持参していた。

出来ればサックスのVMDの仕事になんらかの形で参加したかった。

その為にサックスの特徴的な彫刻の入ったフレームを持つウインドウのプランも何点か製作していた。

何回かアポイントをとったがロバート氏と連絡がとれない。

信頼のおける紹介だったので何の疑問も持たず、開かれた可能性を信じていた。

何度も連絡したが、職場のスタッフは口を濁す。

日本からわざわざ来るとは思わず、社交辞令的手紙だったのか?と疑ったりもした。

滞在も1ヶ月が過ぎた。

いつまでもサックスにこだわっていてはと・・・・・・・・。

知人の紹介もあり、メーシーズやボンウイット・テーラー、バーニーズなど理想とする小売業の面接を受けながら、日本の企業からの取材の仕事をした。

バーニーズの有名なデレクター、サイモン氏とも会った。

ボンウイットからは就職のお誘いも受けた。

西海岸の店だが。

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バーニーズのエスプリの利いたウインドウ演出
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メーシーズの「34丁目の奇跡」をテーマにしたウインドウ演出
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ロード・アンド・テイラーのスモールワールドをストーリーにしたウインドウ演出
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ブルーミングデールのウインドウ演出

零下14度の寒い冬を経験して、時期は初夏。

知人の情報でロバートの事を知る。

私が訪ねた頃、ロバート氏はその後日本にも脅威をもたらした病気で入院していたのだ。

そして、その年の秋にロバート氏は亡くなった。

手紙を貰ったのが、前年の9月。

手紙には「T.Hは今年の暮れに来るのか?それとも来年の春か?」と書かれロバートの直筆のサインが入っていた。

その年のサックスのクリスマスのウインドウ演出。

5mほどの間口があるウインドウの2面を使っての演出。

家の中に置かれた、子供へのプレゼントと思われる鉄道模型のジオラマ。

ジオラマはクリスマスの演出に相応しく、電動の仕掛けが施されていた。

ウインドウの右端に置かれていたキャプションに、

「このクリスマスの演出を故ロバート・ベンジオ氏に贈る」と記されていた。

ジオラマの列車は止まる事なく走り続けていた。

外は凍える様な寒さだったが、胸が熱くなるのを覚えた。

私は結局、ロバート氏と直接会う事が出来なかった。

会えていれば、どんな展開があったのか?

今に不満は無いが、この時期になると大好きだったニューヨークのクリスマス・ディスプレイと彼の事を思い出す。

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サックスのギフトをテーマにしたウインドウ演出

※写真は以前に撮ったもので直接記事に関係はありません。

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2007年12月 5日 (水)

ヴィジョネア№24・・・・・

今日は個展の作品撮影と撤去をしたのですが、その様子はまたの機会に。

で、気分を変えてマイ・コレクションからヴィジョネアの№24を紹介。

 ヴィジョネア№24 エディション№496

今回はグッチのクリエティブ・デレクター“トム・フォード”をエディターに迎えた豪華版。

テーマは「LIGHT」。

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グッチが製作した専用の黒のアクリルケースにはタイトルとトム・フォードの名前が刻印されたシルバーのプレートが付けられている。

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ケースの中には特殊なフィルム・シートにプリントされた24枚の作品。

その作品を鑑賞する為の10個の単3電池で稼動する薄い発光シートが収められている。

発光シートを稼動させるスイッチを入れ、一枚一枚、このシートの上に作品を乗せて鑑賞する。

CHRISTOPER GIGLIO、MARIO TESTINOなどの豪華なアーティストの「光」をインスピレーションにした作品。

日本からはHAYAO MIYAZAKI(宮崎駿)が「もののけ姫」、HIROMIXが「光」、TOYO ITO(伊藤豊雄)が仙台のメディア・テークを被写体(プラン?)にした作品を提供している。

この号は内容的に通常の2冊分にあたるイシューとして位置づけている。

限定3,300部。

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CHRISTOPHER GIGLIO/CHTHODE RAYOGRAM。
下スイッチON。
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MARIO TESTINO/DATIENCE
下スイッチON。
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HAYAO MIYAZAKI/もののけ姫
下スイッチON。
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HIROMIX/HIKARI
スイッチON。
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TOYO ITO/仙台メディア・テーク
スイッチON。

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2007年10月23日 (火)

ホチキス・・・・・

 「カシャ・・・・」頼りない音と感触。

資料を綴じようとした時だった。

ホチキスの針が無くなっていた。

ストックが在ったと思った。

机の中を探してみる。

なんと、机の中に5個の針の入っていないホチキスを発見。

肝心の針は無い。

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コクヨ、プラス、マックス・・・・・と文具では名の知れたメーカー品。

しかし、ここにある全てのホチキスを購入した時の記憶が無い。

貰った記憶も無い。

デザインに誘われて購入した訳でもない。

多分、その時の必要に請われて机の中の存在も忘れて無意識に購入したのだろう。

「歳のせい」と言われてしまえば一言も無いが、それだけ希薄な意識で手に入れたのだろう。

両手に持って使うわけではないので、一つ在れば足りる。

予備にもう一つ。

それで十分。

大した金額ではないのだが、無駄な事をしていた事に反省。

針が1000本入った箱が4箱で100円・・・・・フル装備をして万全の体制。

全て故障も無く機能している。さて、何を綴じようか?ちょっとした満足感。

「言ってくれればよかったのに。針、沢山在ったのに!」
話を聞いた連れ合いの言葉。

先月の話・・・・・。


「ホチキス、こんなに在った!」

引き出しの中を整理していた連れ合いの声。

大小合せて6個のホチキス。

色はブルー、同じ様なデザイン。

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「買った記憶が無いな~」・・・・連れ合いの言葉。

昨日の話・・・・・。

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2007年10月19日 (金)

ヴィジョネア№23・・・・・・

 ヴィジョネア№23.エディション№323.

テーマは「The Emperor's Clothes」。

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シャネルのデザイナーでもあり、フォトグラファーとしても知られるカール・ラガフェルドの撮り下ろし、責任編集の一冊です。

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カール・ラガフェルドが常にデザイン画などを入れて携帯しているという少し大きめの木製のケース(ドイツ製)の中に、キャプション1枚と42枚のヌード写真(印刷)がフロッキー加工された表紙と背表紙に挟まれ、リボンで結ばれ収められている。

木製のケースに鍵穴は無いのだが、なぜか鍵が付いている。

それは収められている作品の秘密めいた内容を象徴するようでもある。

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作品はセピアカラーで構成され、リンダ・エパジェリスタ、マーク・ニューソン、ディク・ペイジなど、各界のセレブレティー達がカールの新しい服(New Clothes=ヌード)を演出しています。

それは全体であり、部分でもあるが大理石の彫刻のように美しく刺激的でもある。

限定5000部。

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2007年10月 9日 (火)

モザイク・テレビ・・・・・

 昨日の新聞に懐かしい名前を見つけた。

イラストレーターの阿部 恭子さん。

タイに暮らして11年。

バンコクで活動している。

カラフルな色彩と個性的なキャラクターは一度見たら忘れない。

九州の情報誌「アヴァンティ」の表紙の絵と言えば誰もがうなずく。

仕事場に遊びに来た事をきっかけに、何度かお会いする事になる。

15年ほど前の事。

同じイベントに参加する機会に恵まれた。

イベントは福岡在住のアーティストが「空想する商店を提案する」というもの。

私はこの時に「羽川再生堂」という空想商店を提案した。

安部さんは現在も変わらない「元気なイラスト」を中心にした演出での提案。

展示の作品の中にアルミの渦をアクセントに、カラフルなタイルや貝殻を貼り付けたテレビが在った。

テレビの中のモザイクは見たが、モザイクされたテレビ・・・・・。

洒落が効いてて面白かった。

また、リアルな時間の映像が空間にインパクトを与えていた事を記憶している。

2週間ほどの展示期間の最終日、「このテレビ貰ってくれません?」。

断る理由が無い。

専用の台(椅子)が付いていたこのテレビは仕事場でも異彩を放っていた。

作風の違うこのテレビを私の作品と誤解して戸惑っていた人もいた。

「砂の嵐」しか観れないこのテレビを私は今も大事に保存している。

元気にタイで活動する安部さんの記事を見て、懐かしくもあり、嬉しくもあり、そんな事を思い出していた。

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2007年9月28日 (金)

ヴィジョネア№22・・・・・

 ヴィジョネアの№22.シリアル№539.

テーマは「  CHIC(シック)」。

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今回招かれたエディターはファッション・フォトグラファーのマリオ・テスティーノ。

「CHIC」をテーマに有名アーティストの作品が寄せられている。

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紙ナプキンにパロマ・ピカソのキスマーク。

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ミッソーニは生地をフルページサイズで。

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左側はカトリーヌ・ドヌーブがカンヌ映画祭に着用したドレスのデザイン画。

デザインはサンローラン。

右側はカトリーヌ・ドヌーブ愛用のレターセットとサンローランに宛てた直筆の手紙。

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マドンナが「エビータ」のプレミアショーで着たベルサーチのドレスを発行部数に合せて5000ピースにカット。

右側に添付されたピースは1.5cm×1.5cm。

左側はドレスを着たマドンナの写真。

このアートブックが1万冊発行されていたらと思うと・・・・・・。   

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2007年9月25日 (火)

DOB君・・・・・・

 少し作業に煮詰まってきたので「村上 隆」を着てみた。

カイカイキキの前身、ヒロポンファクトリーの文字・・・・・疲れた頭には何か効きそうな感じ。

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「村上 隆」のアイコン的キャラクターDOB君のTシャツ。

東京現代美術館の個展で・・・・・。

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Tシャツ前。

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Tシャツ後。



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2007年9月 1日 (土)

ヴィジョネア・・・・・

 ヴィジョネア(VISIONAIRE)・・・・・ファッション、アート、写真が一体になったこの刺激的なアート・ブックはファッション誌の紹介で知った。紹介された№20は、コム・デ・ギャルソンの川久保玲とのコラボレーションで、カットするとドレスが仕上がる紙製の生地が内包されたものだった。アート、限定・・・・・こんな文字に弱い私は、毎号どんなテーマなのか?誰とのコラボレーションなのか?装丁のデザインは?、あらゆる???に誘われて、年間購読の手続きをした。№20は売切れ、№21からの契約。10年前の事である。

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写真家スティーブン・ガン、モデルのセシリア・ディーン、メイクのジェームス・カリアードスの3人により1991年に限定1000部で創刊されたこのアート・ブックはその斬新なテーマと高い質で注目を集める事になる。
現在は3000~6000部の世界限定販売で、全てにナンバーリングがつけられており、コレクターズアイテムとしての価値も上がっている。
ルイ・ヴュトンとのコラボによる同誌専用のモノグラムのケースを持った№18は海外のオークションで150万円以上もの値をつけている。川久保玲をゲストにむかえた№ 20もオークションに出品されればかなりの高値がつけられるだろう。
ニューヨークはソーホーにあるオフィスにはギャラリーも併設されており、ニューヨークのアートシーンに新鮮な話題を提供している。

 №21 DECK OF CARDS(THE DIAMONDO ISSUE) シリアル№252

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ダイアモンド・インフォメーション・センターの50周年を記念した1冊。
ブラジル発のジュエリーショップH.STERN製の夜空のような色のオリジナルのケースに収められたトランプは、それぞれのマークごとにアート・デレクターを変えて、同誌ならではの試みがなされている。
ダイヤのマークはヴィジョネアがデレクションを担当。ハートのアート・デレクターはHABIEN BARON、写真は上田義彦、モデルは「第6回朝日舞台芸術」のグランプリを受賞した、山海塾の天児牛大(あまがつ うしお)の贅沢なユニット・・・・・コスチュームはイッセイ・ミヤケ、ジル・サンダー、グッチ、シャネルといったお馴染みのブランドで構成。
10年前、購読費は年間6冊で5~6万円くらいと記憶しているが、現在ではこの号には数十万円の値段がつけられている。

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HOUSE OF DIAMONDS-ARTDIRECTION BY VISIONARE
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HOUSE OF HEARTS-ARTDIRECTION AND DRAWING BY FABEN BORON
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HOUSE OF SPADES-ARTDIRECTION AND PHOTOGRAPHY 
BY MICHAEL AMZALAG AND MATHIAS AUGUSTYNIK
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HOUSE OF CLUBS-ARTDIRECTION BY LEE SWILLINGHAM

次回はマドンナがエビータで実際に着用していたドレスの生地が添付された№22を紹介。

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2007年8月17日 (金)

fホールのギター・・・・・

 自分のギターをはじめて手にしたのは高校の1年の時。アメリカのファッションとの組み合わせでやって来たフォークソングブーム。
流行りモノの熱にうなされて、母に強請ってスティールの弦を張ったフォークギターを買ってもらった。
わけも分からず買った安物のギターは、弦高が高く、指が直ぐに悲鳴を上げた。特にFコードやハイポジションのコードを押さえるのは至難の技だった。

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ここにある同じメーカーの2台のギターはどちらもニューヨークで手に入れたものだ。
こんな風に書くと何か特別なギターかと思う方もいるかもしれないが、中古の安物だ。
右側の1台はイーストビレッジのモジョ・ギターと言う小さなギター・ショップで、もう1台は6番街は26丁目の有名なフリーマーケットで手に入れたモノだ。
ギブソンもマーチンも魅力的だが、私はなぜかこの時分、このバイオリンではお馴染みのf  のセクシーなサウンド・ホールのギターに魅かれていた。

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弾くためだったのか?作品の素材としてだったのか?
今はこの安物のギターの音を私は気に入っている。
聞かせるほどでは無いが、f ホール独特の音とセクシーなスタイルを楽しみながら思考している。
共鳴出来る心地良いモノを・・・・・・・・。

Photo_3

トロンボーン奏者だった父の手描きの譜面。ハーレムマンボ、サマータイム、A列車・・・・・オリジナルの五線譜の譜面は、バンドの全てのパートが描かれていた。
太い万年筆で描かれた譜面は絵画のように美しい。
作品には何度も使用したが、原稿をコピーしたもので、f ホールのギター同様、現物はまだ作品には使えていない。

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2007年8月 1日 (水)

ポール・スミスのDM・・・・・

 ニューヨークに一年間ほど滞在した事がある。好きな街の印刷物は、新聞、雑誌、ポスター、ポストカードは勿論の事、ショップの入口に置いてあるフリーのDM、ビジネスカード、路上に捨てられたチラシまで、新鮮で刺激的だった。

目についたモノは迷わず集めた。特にファッション関係のDMには凝った洒落たモノが多い。それが欲しくてメンバーになったりもした。DKNY、A/X、COMME des GARCOS、D&G、ANNA SUI・・・・・・などなど。

Dm
JEAN-PHILIPPE DELHOMEのイラストはお馴染み「BANYS NEW YORK」のフロア案内。男女のヌードモデルを配したDMはフード・マーケット「GARDEN OF EDEN」のモノ。シルクハットにブーツ、モノクロ写真のDMは「GAP」のシューズショップ(マンハッタン)のオープン案内。写真はDEWEY NICKS。撮影場所はセントラルパーク。

Ps

 このDMはポール・スミスの’88年の春夏コレクションのモノ。21センチ×15センチ、少し大きめのこのDMはニューヨークのワシントン広場に近い5番街にオープンしたばかりのフラッグショップで手に入れた。

ジャンクな素材で創られたこの船のオブジェは、私の琴線に間違いなく触れ、後々まで私の創作に影響を与えている。

煙突は多分ペンキの缶だろうと、そこから全体の大きさを想像した。30センチから40センチくらいだろうと。

後日、雑誌でポール・スミスの仕事場にそのオブジェを見つけた。それは想像以上に大きく、1.2メーター以上もあった。以外な大きさに驚いた。

このオブジェの作家は分からないが、ポール・スミスはアーティストとの交流も多く、スティールを素材にしたファニチャーを得意とするロン・アラッドや有名になりすぎてしまったトム・ディクソンなど。トム・ディクソンの顔や手をモチーフにしたジャンクなオブジェなどはこの時期、ポール・スミスの店で販売されていた。

この作品もポール・スミスの少年のような好奇心で選ばれたモノで、ファッションのアイディアにも刺激を与えたものと推測される。

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