カテゴリー「ファクトリー」の記事

2020年12月31日 (木)

今年もありがとうございました。

 大変な1年の仕事納めは12年前に制作した「SAM & J」のオーバーフォール。

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オートマタと言うには見えてる機素の割には動きは単純。

が、静止時の造形でも十分に鑑賞に堪えるだけの仕上りには心掛けた。

回転するレコード盤。

リズムを刻みながら踊る若者。

若者のリズムに合わせて歌う犬。

若者の名前はSAM。

犬の名前はJ。

SAMはアメリカ合衆国(nited tates)を擬人化した人物「アンクル・サム(ncle am)」から命名。

忠犬J は我が国の英名の頭文字から。

日米の関係を少し皮肉を込めてストーリーを構築。

踊るSamのリズムに合わせて歌うJ。

スケートボードに乗って快走するSam。

尾を振り、声を上げて迎えるJ.

Samの投げるフレスビーを追いかけるJ。

シリーズは「飼い主と愛犬」のありふれたシーンに見えるのだが・・・・・

2008年の時代感は別にして、そのストーリーは今も微妙な日米の関係に符号している様にも見える。

「無邪気で可愛い!!」と形容されそうな作品も隠し味で少し違った味わいに・・・・・

 

制作当時の陳腐な思考を少し恥ずかしく思い出しながら、カムやリバーなどをかえながら動きに修正を加えた。

昔の作品から学ぶ事も有った。

学びや拾い上げたアイディアが形になる事を思いながら来年も創作に力を注ぎたいと思う。

いつの日か形になった作品を前にお話しが出来る日を願っています。

その日を楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2020年11月30日 (月)

変わらぬ生活の中・・・・・・・

 我が家は相変わらず自粛の生活。

旅行に出かけるわけでも無く、外食に出かける訳でもなく、淡々と仕事を中心に必要最小限度の外出に留めている。

楽しみは家族との会話と共通の娯楽。

娯楽はもっぱらネットで配信される映画鑑賞。

お互いの笑顔が救いである。

日常の多くの時間は作品の制作で占められている。

連れ合いも針仕事に精を出している。

私は今、新作に加え、在庫の無い作品をいくつか制作している。

前回紹介した「天翔ける」も横型、縦型と仕上げた。

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少しディテールを変えて、作業にならない様に工夫。

しかし、旧作と並べても変化に気づかないかも?

長い期間をかけて修正してきた事もあって、中々大きくは変えられない。

次は新作を作るつもりで、臨んでみようと思う。

早く、皆さんに現物を見て貰える日を願っている。

 

 

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2020年10月30日 (金)

新鮮な気持ちで・・・・・・

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再生堂の代表作「天翔ける」。

少し龍のデザインを変えて制作。

背景になる雲の造形は13㎜の板を何枚か重ねて彫刻刀で彫り進める。

モーターや配線も美しく収めたい。

この作品は彫刻刀が使いたくてデザインしたところも有る。

今まで幾つ制作したかは覚えて無いが、毎回、新鮮な気持ちで制作している。

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2020年5月14日 (木)

マリリン・・・・・・・

 爽やかな五月の風が青々と茂った庭の木々を揺らしている。

必要だが窮屈な生活に潤いを与えてくれる。

仕事はマイペース。

人と会う事がないので少し緊張感に欠けているが出来る事は多々ある。

宿題も抱えている。

この時間にしっかりと考えたいと思っている。

少し頭休めにと思って制作した作品を一つ。

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空気圧で動くオートマタを以前に紹介した事がある。

その時と同じ空気入れを使っている。

ハンドルを回すとアームがシャフトを上下させ、一番上のアームの先端に取り付けられた風車が左右に移動する。

移動した風車はピンナップされたアンディ・ウオホールの作品「マリリン」の前を通過する。

風車は「マリリン」の口から噴出された風で回転する。

ただそれだけの実にシンプルな作品。

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2020年5月 2日 (土)

手作りマスク・・・・・・

 覚悟はしていたものの、緊急事態宣言の延長が決まりそう。

出口が見えないのが辛いが、長期戦と心して前向きに考えるしかないと思っている。

消毒薬やマスクなどの日用品の品薄が続ていいるが、幸いにも丁寧に使用する事で此処までは乗り切って来た。

出来る事は自分たちでと、これからの事を考えて連れ合いに頼んでお手製のマスクを作って貰った。

ガーゼ素材やゴムなども入手が難しいらしいと聞いて、家にあるもので制作。

マスク部分は20年以上前に購入したガーゼ素材の長袖シャツの袖を加工。

藍染にウサギの模様。

ゴムは連れ合いがとっていた、これまで使用した来た使い捨てマスクのゴムを使用。

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毒蛇が嫌うインデゴで染められたジーン同様に、この藍染の素材が邪悪なウイルスから守ってくれたら・・・・・・。

そんな効果も期待しながら、2つ作って貰った。

 

 

 

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2019年4月23日 (火)

4月の再生堂・・・・・

 季節の移ろいは早いものです。

桜の赤いガクをつけた花柄を掃き集めながら風に揺れる桜の枝を見上げると、

まだ気持ちは満開の桜を引きづっているのに見上げた枝は緑の葉で覆われている。

新緑の季節である。

これからは庭の仕事も増える。

嫌いでは無いが仕事に影響しない様にほどほどにしている。

 

先日、昨年頂いた注文の作品を完成させた。

仕事は引き渡して終わりでは無い。

無事に動き続けてくれる事を願う。

 

早々に次の仕事に取り掛かった。

日田のお客様からの宿題。

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はじめての仕掛けに挑んでいる。

今回は機素(動かす仕組み)の試作からはじめている。

試作なのでいろいろと検証する。

ここまでは何とか進んだが、課題は山積み。

キャラクターのデザインに四苦八苦している。

楽しい時間でもあるのだが・・・・・・・。

 

今週末は「月の再生堂」。

展示場をオープンします。

大型連休に入りますが、糸島方面お出でになる時は是非お寄り下さい。

ボチボチと咲き始めた庭のツツジがお迎えします。

 

≪4月の再生堂≫

日   時:4月26日(金) 27日() 28日()の3日間

        午前11時~午後5時まで

お問合わせ: 092-332-9202 羽川まで

 

※連休は製作の仕事をしていますが、事前にご連絡頂ければ日程によっては展示場をお見せする事は可能です。

 

 

 

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2019年3月20日 (水)

3月の再生堂

 龍をモチーフにした「天翔ける」を制作しています。
 
古代中国では、龍は秋分になると淵の底に深く潜り、春分には淵から出て天に昇り天空を自在に飛翔すると言われています。
 
春分の日は「龍帰る」と伝えられています。
 
この数年はこの時期に必ずと言っていいほどに「天翔ける」を制作しています。
 
何か不思議な思いを抱えながら気持ちを込めて彫刻刀を動かしています。
 
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今週は「月の再生堂」の週です。
 
展示場をオープンします。
 
庭の桜もそろそろです。
 
散歩がてら遊びにお越し下さい。
 
≪3月の再生堂≫
日    時:3月22日(金) 23日() 24日(
            午前11時~午後5時まで
 
お問い合わせ:092-332-9202

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2018年1月15日 (月)

仕事始め・・・・・・

 訳あって少し遅い仕事始め。

鳥をモチーフにした作品を1つ仕上げた。

オーダーの仕事は年をまたいで少し残しているが、暮れの掃除で見つけた素材が気になっている。

気になりはじめると落ち着かない。

素材を広げて、あれやこれやと手と頭を動かしている。

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方向は見えているのだが決めてに欠ける。

思考が足りないのは間違いない。

もう少し楽しみながら悩んでみる。

思考する・・・・・・・この時間は嫌いではない。

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2017年8月20日 (日)

お知らせ・・・・・・

 今年はじめのサンプル製作からはじまって半年以上。

ここ二ヶ月は集中した。

動きを調整しては組立て、組立てては調整の繰り返し。

来場された方々によく聞かれます「作品を作るのにどの位時間が掛かりますか?」

「そうですね~」

「半年位かかるものも有りますネ」

そんな答えの事例が一つ増えた。

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一つのモーターで動かすアクションは五ヶ所。

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調整は天板を外してする。

四か所のビスを止めては外し、外しては止め・・・・・・。

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この地味な作業で作品のクオリティを上げていく。

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テーブルに乗っているのはお皿。型を作って樹脂で製作。

作品は先日完成した。

完成したと言ってもこれから、展示の期間に耐えられるのか試行を続ける。

製作中のアイディアも形にしたいが、待っている仕事が山積。

少し間をおいて取り掛かりたいと思っている。

月の第四週の週末に展示場オープンする≪8月の再生堂≫は諸事情でお休みさせて頂きます。

ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願い申し上げます。


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2017年8月 6日 (日)

プロの仕事・・・・・・・

 6月の17日から九産大美術館で開催された「美の鼓動 クリエーターズアーカイブvol2」が7月30日に盛況の内に無事終了しました。

お暑い中お越し下さった方々には心より御礼申し上げます。

月が変わって8月2日に展示作品3点が我が家の展示場に戻って来ました。

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丁寧に梱包された作品を荷ほどきされる運送会社のスタッフ。

梱包は無駄が無く作品保護の為の細かい配慮が隅々まで行き届いている。

安心して見ていられる。

作品は出荷時と同じ状態で可動もスムーズでキズ一つ無い。

これこそプロの仕事と言った感じ。

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荷解きされた作品は何時もの場所に配置。

在る処に在るものがある。

落ち着きます。

梱包資材は今後の参考の為に頂きました。

今回の企画を担当して下さった九産大美術館の学芸員N氏にはいろいろとお世話になりました。

展示からスケジュールの調整など行き届いた管理の中で最初から最後まで気を揉む事なく安心して企画に参加できました。

これも又プロの仕事。

ありがとうございました。

何時もこんな感じで仕事が出来たらと思った次第です。

◇ 余談ですが昨日の糸島は全国最高の38.9度の気温を記録しました。

用事があって二駅先の深江まででかけましたが、日陰を探し探しの移動でしたが、首筋は真っ赤に焼けて日差しの強さを実感しました。

まだまだ暑さは続きそうです。

室内での熱中症も多いようです。

水分や塩分補給など気をつけられてこの夏を乗り切って下さい。

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